灯之村HINOMURA · RECORDS

本記録集には以下の資料が含まれる。

・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。
── 発熱事件記録集 ──

目 次

  1. 前 史享保〜令和
  2. 依 頼令和七年八月
  3. 挨 拶令和七年八月
  4. 拡 散令和七年八月〜九月
  5. 発 熱令和七年九月
  6. 調 査令和七年九月
  7. 火渡り令和七年九月十四日
  8. 事 故令和七年九月十四日
  9. 崩壊と沈黙令和七年一〇月〜
  10. 残 火令和七年一二月
  11. 終 話令和八年
第一話

前 史

資料〇-A ── 郷土史料

郷土史料

出典
著者
該当箇所

 灯之村の開村は、記録によれば享保年間(一七一六〜一七三六)とされる。開祖は越後国より移住した山田庄兵衛なる人物で、飢饉を逃れて山深い地に入り、わずかな耕作地を切り開いたと伝わる。

 村名の由来については諸説ある。一説には、庄兵衛が夜道を歩いていた際、山中に不思議な灯火を見つけ、それを追って辿り着いた地であるという。また別の説では、村に伝わる「火渡りの神事」に因むともいわれる。

 注目すべきは、享保十七年(一七三二)の「享保の大飢饉」に関する記録である。この飢饉は西日本を中心に甚大な被害をもたらし、死者は九十六万人以上とも推計される大災害であった。しかしながら、灯之村においては死者が皆無であったと、村の過去帳には記されている。

 周辺の村々が壊滅的な被害を受けるなか、灯之村だけが無事であった理由は不明である。村の古老たちは「神様のおかげ」と語るのみで、具体的な説明は得られなかった。

 ただし、この時期を境に村の風習に変化が生じたことは、複数の資料から読み取れる。

資料〇-B ── 古文書

古文書

出典
推定成立年代

※原文は変体仮名・漢文混じり。現代語訳を付す

客人來リタル時ハ 必ズ火ヲ渡スベシ
両ノ掌ヲ差シ出シ 心ヨリ火ヲ送ルベシ
客人ハ之ヲ受クルノミニテ 返スコト能ハズ
此ノ定メヲ破リタル者ハ 村ヨリ追放ス
【現代語訳】
客人(よそ者)が来たときは、必ず火を渡すこと。
両手の掌を差し出して、心から火を送ること。
客人はこれを受け取るのみで、返すことはできない。
この定めを破った者は、村から追放する。
この「火を渡す」という記述が、現在の「挨拶」の起源であると推測される。しかし、何を「火」と呼んでいるのか、なぜ客人は「返すことができない」のかについては、この文書からは読み取れない。 また、「村より追放す」という厳しい罰則が設けられていることから、この風習が村にとって極めて重要なものであったことがわかる。
資料〇-C ── 古文書

古文書

出典
推定成立年代

※虫食い・水濡れにより判読不能箇所多数

……享保ノ大飢饉ノ折、周辺ノ村々ハ餓死者多数ニシテ、死屍累々タル有様ナリキ。サレド当村ニオイテハ一人ノ死者モ出デズ、コレ偏ニ……(虫食い)……ノ御加護ナリト……
……村人ドモ相談シテ曰ク、此ノ……(水濡れにより判読不能)……ヲ外ニ出スコトニヨリ、村ハ安泰ナルベシト。ヨッテ……(虫食い)……客人ニ渡スコトヲ定メタリ……
……サレド此ノ事、決シテ口外スベカラズ。知ラレタル時ハ……(判読不能)……
この文書は、飢饉の際に村が何らかの「対策」を講じたことを示唆している。「外に出す」「客人に渡す」という表現からは何か不穏なものを感じる。「対策」と何か関係があるのだろうか。 しかし、重要な部分が虫食いや水濡れで判読不能となっており、詳細は不明である。意図的に損傷された可能性も否定できない。
資料〇-D ── 明治期の行政文書

明治期の行政文書

出典:○○県立公文書館所蔵

文書名:『村勢一班 灯之村』

作成年:明治二十三年(一八九〇年)

一、戸数 百二十三戸

一、人口 五百八十七名(男二百九十一名、女二百九十六名)

一、主ナル産業 稲作、林業、養蚕

一、特記事項

当村ハ山間僻地ニ位置スルモ、住民ノ健康状態ハ極メテ良好ナリ。明治二十年ヨリ同二十三年マデノ四年間ニオケル死亡者数ハ僅カニ十二名ニシテ、県内他村ト比較シテ著シク少ナシ。

村内ニ医師ナク、住民ハ主トシテ民間療法ニ頼ルモ、重篤ナル疾病ノ発生ハ稀ナリ。此ノ理由ニツキテハ、清浄ナル水ト空気、及ビ住民ノ節度アル生活ニ因ルモノト推察ス。

尚、当村ニハ独特ノ風習アリテ、来訪者ニ対シ両手ヲ差シ出ス挨拶ヲ行フ。村人ニ問フモ、古ヨリノ習ハシトノミ答フルノミニテ、其ノ由来ハ判然トセズ。

資料〇-E ── 新聞記事
出典:○○新報(地方紙)

日付:大正十二年九月十五日

見出し:「奇跡の長寿村 灯之村を訪ねて」

○○県の山奥に、不思議な村があるという噂を聞きつけ、記者は灯之村を訪れた。

村に入ると、まず驚かされるのは老人の多さである。畑仕事をする白髪の老婆、薪を割る腰の曲がった翁。しかし彼らの動きは驚くほど機敏で、とても八十、九十の老人とは思えない。

村長の山田氏(七十二歳)に話を聞いた。「当村には九十歳以上の者が二十名以上おります。百歳を超える者も三名。特別なことは何もしておりません。水が良いのと、皆で助け合って暮らしているだけです」

村には独特の挨拶がある。来訪者に対し、村人たちは両手を差し出して迎える。掌を上に向け、何かを捧げるような仕草だ。記者も何度となくこの挨拶を受けた。「お客様への感謝の気持ちを表しているのです」と村長は説明したが、どこか言葉を濁しているようにも見えた。

滞在中、記者は一度も病人を見かけなかった。診療所すらない村で、なぜこれほど健康な老人が多いのか。その謎は、結局解けないままであった。

なお、帰京後、記者は三日間の発熱に悩まされた。医師は「旅の疲れでしょう」と言ったが、妙に気にかかる。

資料〇-F ── 学術論文(抜粋)
出典

論文名

本研究は、○○県山間部に残存する「厄渡し」習俗について、フィールドワークに基づく調査報告を行うものである。

著者:東京大学文学部 民俗学研究室

【要旨】

調査対象地域のうち、灯之村においては特異な習俗が確認された。同村では、来訪者に対して両手を差し出す挨拶が行われている。この挨拶は村人から来訪者への一方向のみに行われ、来訪者が同じ動作を返すことは禁忌とされる。

聞き取り調査によれば、この習俗の由来は「古くからの言い伝え」とされ、具体的な起源を語る者はいなかった。しかし、その形式は他地域に見られる「厄渡し」「厄移し」の儀礼と類似しており、何らかの災厄を外部に転嫁する呪術的行為である可能性が高い。

興味深いことに、調査チーム三名のうち二名が、帰京後に原因不明の発熱を経験した。これが偶然か否かは判断できないが、記録として付記しておく。

【以下、詳細な調査データが続くが省略】

資料〇-G ── 明治期の行政文書

明治期の行政文書

出典:○○県立公文書館所蔵

文書名:『明治二十六年 郡内伝染病流行ニ関スル報告書』

作成者:○○郡役所

作成年:明治二十六年(一八九三年)

【報告書本文】

明治二十六年七月ヨリ九月ニ至ル迄、当郡内ニ於テ原因不明ノ熱病流行シ、甚大ナル被害ヲ生ゼリ。茲ニ其ノ経過及ビ被害状況ヲ報告ス。

一、発生経過

本年七月中旬、○○村ニ於テ最初ノ患者発生。高熱、激シキ倦怠感、頭痛ヲ主症状トス。当初ハ夏季ノ流行病ト見做サレタルモ、患者数ハ日ヲ追フテ増加シ、八月上旬ニハ隣接スル△△村、□□村ニモ蔓延セリ。

八月中旬ニ至リ、患者数ハ急激ニ増加。郡内十二村ノウチ、九村ニ於テ患者ヲ確認ス。特ニ○○村、△△村ニ於テハ、村民ノ過半数ガ罹患スル惨状ヲ呈セリ。

九月上旬、流行ハ漸ク終息ノ兆シヲ見セタルモ、此ノ時点ニ於テ既ニ多数ノ死者ヲ出シ居タリ。

二、被害状況

【罹患者数及ビ死亡者数】(村別)

○○村 罹患者二百四十三名 死亡者八十七名

△△村 罹患者百九十八名 死亡者七十二名

□□村 罹患者百五十六名 死亡者五十一名

◇◇村 罹患者百二十二名 死亡者三十八名

☆☆村 罹患者九十七名 死亡者二十九名

●●村 罹患者八十四名 死亡者二十三名

▲▲村 罹患者六十一名 死亡者十五名

■■村 罹患者四十三名 死亡者九名

◎◎村 罹患者二十七名 死亡者四名

郡内合計 罹患者千三十一名 死亡者三百二十八名

特ニ老人及ビ幼児ニ於テ死亡率高シ

三、特記事項

奇怪ナル事実トシテ、灯之村ニ於テハ一名ノ罹患者モ出デザリキ。同村ハ○○村ニ隣接シ、日常的ニ住民ノ往来アリタルニモ関ハラズ、疫病ハ恰モ同村ヲ避ケルガ如ク、周囲ノ村々ノミヲ襲ヘリ。

此ノ件ニ付キ、灯之村村長山田某ニ問ヒタルトコロ、「当村ニハ古来ヨリ疫病除ケノ風習アリ」トノミ答フルノミニテ、詳細ヲ語ラズ。

四、病因ニ関スル考察

県ヨリ派遣サレタル医師ノ見解ニ依レバ、本病ハ「腸窒扶斯(チフス)ニ類似スルモ、之ト断定スルニ足ル証拠ナシ」トノコト。水質検査、食品検査等ヲ実施スルモ、原因ヲ特定スルニ至ラズ。

五、過去ノ類似事例

郡内ノ古記録ヲ調査シタルトコロ、類似ノ疫病流行ガ過去ニモ複数回発生シ居ルコトガ判明セリ。

・文政六年(一八二三年) 死者約二百名

・嘉永三年(一八五〇年) 死者約百五十名

・明治九年(一八七六年) 死者約九十名

六、結論及ビ提言

本疫病ノ原因ハ特定サレズ。灯之村ノミガ被害ヲ免レタル理由モ不明ナリ。

科学的見地ヨリスレバ、灯之村ノ地理的条件(山間ノ隔絶サレタル位置)ガ感染拡大ヲ防ギタルト考フルノガ妥当ナリ。然レドモ、同村ト周辺村落トノ間ニハ日常的ナ往来アリ、此ノ説明ニハ疑問ガ残ル。調査官ノ発熱ニ関シテハ、念ノ為記録ニ留メ置クコトトス。

明治二十六年十月十五日

○○郡役所

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第二話

依 頼

資料一-A ── メール記録

メール記録

✉ INBOX2025年8月15日 10:23
From:灯之村役場観光課
To:花村園子
Date:2025年8月15日 10:23
【ご依頼】PR動画制作のお願い
SONOKO様

突然のご連絡失礼いたします。
灯之村役場観光課の田中美智子と申します。

いつもSONOKO様のチャンネルを拝見しております。日本各地の知られざる魅力を丁寧に紹介されるスタイルに、深く感銘を受けております。

さて、この度はSONOKO様にお願いがあり、ご連絡差し上げました。

当村・灯之村は、平均寿命が全国トップクラスの「長寿村」として知られております。男性八九歳、女性九二歳という数字は、全国平均を大きく上回るものです。

しかしながら、当村の知名度は決して高くなく、特に若い世代への認知が課題となっております。

つきましては、観光振興の一環として、SONOKO様のチャンネルにて当村をご紹介いただけないでしょうか。

【ご依頼内容】
・灯之村のPR動画制作(一五〜二〇分程度)
・取材期間:一泊二日
・報酬:一二〇万円(通常相場の約二.五倍をご用意しております)
・宿泊費・交通費:全額当村負担

ご多忙中恐れ入りますが、ご検討いただけますと幸いです。

灯之村役場観光課
田中美智子
資料一-B ── メール記録

メール記録

✉ INBOX2025年8月15日 14:07
From:花村園子
To:灯之村役場観光課
Date:2025年8月15日 14:07
田中様

この度はご依頼ありがとうございます。
喜んでお引き受けいたします。

取材日程についてですが、来週の火曜日(八月二二日)はいかがでしょうか。
詳細について、お電話でご相談させていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

花村園子(SONOKO)
資料一-C ── インタビュー記録

インタビュー記録

対象者
収録日
場所
※事故の二日前に収録されたもの
まず、灯之村からの依頼を受けた経緯を教えてください。
花村:はい。八月の中旬に、突然メールが届いたんです。灯之村役場観光課という、聞いたことのない差出人から。
第一印象はいかがでしたか。
花村:正直、最初は怪しいと思いました。地方自治体からの依頼は珍しくないんですけど、報酬が相場の二倍以上だったので。普通、そんな高額オファーはありえないですから。
それでも引き受けた理由は?
花村:検索してみたら、灯之村は実在する村で、確かに長寿で有名だったんです。テレビの健康番組でも何度か取り上げられていて。それで、これは本物の依頼だなと。
チャンネルの視聴者層を考えると、長寿村というテーマは相性が良さそうですね。
花村:そうなんです。私のチャンネルは年齢層が幅広くて、健康や食生活に関心のある方も多いので。「長寿の秘密を探る」というテーマなら、きっと喜んでもらえると思いました。
依頼を受ける前に、何か気になることはありませんでしたか。
花村:……今思えば、ですけど。
何でしょう。
花村:報酬が高すぎたんです。観光資源としては、正直そこまで珍しいものがあるわけじゃない。棚田とか、古い神社とか、どこにでもある田舎の風景で。なのに、なぜあんな高額を提示してきたのか。
今はどう思われますか。
花村:……わかりません。でも、何か理由があったんだと思います。
灯之村について、事前に調べたことはありますか。
花村:ええ、一応。長寿村として有名なこと、山間部の小さな集落であること、独自の風習があること……そのくらいです。
独自の風習というのは。
花村:ネットで見つけた古い記事に、「変わった挨拶がある」と書いてありました。でも、詳しいことはわからなくて。現地で確認しようと思っていました。
その記事は、何年前のものでしたか。
花村:昭和六十二年の学術論文と、大正時代の新聞記事です。どちらも、灯之村を訪れた人が発熱したと書いてありました。
それを読んで、不安には思わなかったのですか。
花村:……正直、オカルトだと思いました。大正時代や昭和の話ですし。二十一世紀の現代に、そんなことがあるわけないと。
(長い沈黙)
花村:……甘かったですね。
資料一-D ── ViShare動画アーカイブ
Archived

【告知】平均寿命90歳超! 長寿村の秘密を探りに行きます

SONOKO's Journey

⚙ HD

【告知】平均寿命90歳超! 長寿村の秘密を探りに行きます

公開日:2025年8月17日 ・ 再生回数:87,432回(2025年10月時点)
SONOKO's Journey

── 動画書き起こし ──

(オープニング映像。白い壁を背景に、花村園子が座っている)
花村:みなさん、こんにちは。SONOKOです。
(テロップ:SONOKO's Journey)
花村:今日は特別な告知があります。
(テロップ:緊急告知!)
花村:実は先日、ある村からPR動画制作の依頼をいただきました。その村の名前は──灯之村。
(テロップ:灯之村 平均寿命 男性八九歳・女性九二歳)
花村:平均寿命が日本一とも言われる、知る人ぞ知る長寿村です。
(画面に灯之村の写真が表示される。棚田、神社、桜並木)
花村:ご覧ください。この美しい風景。山間部にある小さな集落なんですが、人口約八百人のうち、九十歳以上の方がなんと五十人以上いらっしゃるそうです。
(テロップ:九〇歳以上が五〇人超!)
花村:長寿の秘密は何なのか。村の人々はどんな生活を送っているのか。来週、実際に訪れて取材してきます。
(花村、カメラに向かって微笑む)
花村:みなさんが知りたいことがあれば、ぜひコメントで教えてください。現地で確認してきますね。

💬 コメント(抜粋)

資料一-E ── ViShareコメント欄アーカイブ(抜粋)

ViShareコメント欄アーカイブ(抜粋)

💬 コメント(抜粋)

t
@tanaka_wellness8月17日
楽しみにしています! 長寿の秘訣、ぜひ詳しく聞いてきてください!
↳ 返信 12件
g
@grandma_lover8月17日
うちの祖母(八二歳)も長生きの秘訣を知りたがっています。食事のこととか、運動のこととか、詳しくお願いします!
↳ 返信 3件
t
@travel_junkie九九8月17日
灯之村って初めて聞いた。どこにあるの?
S
@SONOKO_Journey8月17日
○○県の山間部にあります! 最寄りのICから車で一時間以上かかる秘境です
↳ 返信 8件
r
@rural_life_fan8月18日
SONOKOさんの地方取材動画、いつも参考にしてます。今回も楽しみ!
↳ 返信 2件
h
@health_researcher8月18日
長寿村の研究をしている者です。灯之村は学術的にも注目されている場所ですね。水質や空気の清浄さが要因と言われていますが、それだけでは説明がつかない部分もあります。ぜひ詳しい取材をお願いします。
↳ 返信 15件
o
@occult_hunter8月18日
灯之村……聞いたことあるな。なんか変わった風習があるって噂を見た気がする
n
@neko_daisuki8月18日
どんな風習?
o
@occult_hunter8月18日
よく覚えてない。挨拶がどうとか……
↳ 返信 4件
s
@skeptic_mind8月19日
長寿村って大体インチキだよね。統計の取り方がおかしいとか、戸籍が更新されてないとか
S
@SONOKO_Journey8月19日
そういう疑問も含めて、現地で確認してきますね!
↳ 返信 7件
h
@history_buff_jp8月19日
灯之村って、享保の大飢饉のとき死者ゼロだったって伝説があるらしい。周りの村は壊滅的だったのに
o
@occult_hunter8月19日
マジ? それはちょっと怖いな
s
@skeptic_mind8月19日
記録の残し方が雑だっただけでしょ
↳ 返信 11件
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第三話

挨 拶

資料二-A ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年8月22日 9:32〜9:45
場所:灯之村入口
(車載カメラの映像。山道を進んでいる)
花村(ナレーション):県道を降りてから、もう三十分以上走っています。携帯の電波は圏外。まさに秘境ですね。
(「灯之村へようこそ」の看板が映る)
花村:あ、着きました! 灯之村です。
(駐車場に車を停める。軽トラックが一台停まっている)
花村:思ったより涼しい。標高が高いからでしょうか。
(車から降りる。五十代くらいの女性が近づいてくる。紺色の事務服、名札には「灯之村観光課」と書かれている)
女性:SONOKO様ですね。お待ちしておりました。
花村:初めまして。花村です。
女性:観光課の田中です。今日はよろしくお願いします。
(田中、両手を前に差し出す。掌を上に向けて、まるで何かを差し出すような仕草)
花村:あ、握手……?
(花村が右手を伸ばすと、田中はさっと両手を引っ込める)
田中:あ、これが私たちの挨拶なんです。お客様にはこうやってご挨拶するのが村の習わしで。
(田中、再び両手を差し出す。花村は動かずに見ている)
田中:……はい、ありがとうございます。
(田中、満足そうに手を下ろす)
花村:変わった挨拶ですね。
田中:そうでしょう? でも村の人同士は普通に会釈するだけなんですよ。お客様だけ特別なんです。
花村:どうして……
田中:(遮るように)さあ、まずは村長にご挨拶を。その後、診療所や学校を回りましょう。
(田中、先に歩き始める。花村、カメラを持って後を追う)
花村(小声で、カメラに向かって):……何だろう、あの挨拶。
資料二-B ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年8月22日 10:15〜10:48
場所:村長宅
(古民家の縁側。白髪の老人が座っている)
田中:村長、SONOKO様をお連れしました。
村長:ようこそ灯之村へ。村長の山田です。
(村長、立ち上がって両手を差し出す。皺だらけの掌を上に向けている)
花村(ナレーション):また、あの挨拶だ。
(花村、動かずに見ている。数秒後、村長は満足げに頷く)
村長:良い気をお持ちですな。
花村:……ありがとうございます。
(村長、縁側に座り直す)
村長:さて、何からお話ししましょうか。
花村:まず、村の歴史を教えていただけますか。
村長:当村は江戸時代中期に開かれました。山間の隠れ里として始まったと伝わっています。水が清らかで、土地が肥沃だったため、自給自足の生活が成り立ちました。
花村:長寿の秘密は何だと思われますか。
村長:(少し考えて)特別なものは何もありませんよ。水、空気、そして助け合いの精神。それだけです。
花村:先ほどの挨拶も、助け合いの精神の表れですか?
村長:……ええ、まあ、そんなところです。
花村:あの挨拶には、何か意味があるのでしょうか。
村長:……。
田中:(割り込んで)村長、診療所の時間が……。
村長:ああ、そうだったね。SONOKO様、どうぞ村をゆっくりご覧になってください。
(村長、話を切り上げる)
資料二-C ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年8月22日 11:00〜15:30
場所:村内各所
(白衣の医師がデータを見せている)
医師:確かに住民の健康状態は良好です。生活習慣病の罹患率も全国平均を大きく下回っています。
花村:食生活に秘密があるのでしょうか。
医師:それが不思議なんです。特別な食材があるわけでもない。普通の和食中心の食事です。
花村:では、何が……。
医師:正直なところ、私にもわかりません。十年以上ここで診療していますが、説明のつかないことが多いんです。
(診療所を出る。看護師が両手を差し出して挨拶)
花村(ナレーション):白い制服の袖から伸びた腕が、宙に浮いているように見える。掌には何も乗っていない。
(黄金色に輝く稲穂。農作業中の男性が手を止める)
男性:いい天気ですな。
(男性、泥だらけの両手を差し出す)
花村(ナレーション):土の匂いがかすかに漂ってきた。
(老人たちが日向ぼっこをしている。花村の姿を見つけると、全員が立ち上がる)
花村(ナレーション):一列に並んで、順番に両手を差し出してくる。まるで儀式のようだった。
(五人、六人と挨拶が続く)
花村(小声で):彼らは何かを差し出しているのか、それとも受け取っているのか……。
(校庭で遊ぶ子どもたち。花村を見つけて駆け寄ってくる)
子ども:お客さんだ!
(子どもたちが小さな手を差し出す)
子ども:先生が言ってた。お客さんにはこうするんだって。
花村(ナレーション):無邪気な笑顔だが、その仕草は大人たちと寸分違わない。掌を上に向けて、じっと差し出す。私が何もしないでいると、満足そうに手を下ろした。
資料二-D ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年8月22日 11:23
場所:村内(田中との会話)
(花村が村人と同じ挨拶を試みる場面)
花村:(両手を差し出しながら)こうですか?
村人:えっ……。
田中:駄目です!
花村:どうしてですか?
田中:そういう決まりなんです。見ていただくだけで。外の人たちは駄目なんですよ、あの挨拶をしてもらっては。
花村:理由を教えていただけませんか。
田中:……私らもよくわからないんですよ、実は。昔からそういう決まりで。
花村:村長もご存じないんですか。
田中:たぶん……。ほら、風習って、そういうものでしょう? 理由なんて誰も覚えていない。でも続いている。そういうものなんです。
花村:……わかりました。
田中:(微笑んで)さあ、次は神社に行きましょう。
資料二-E ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年8月22日 20:30頃
場所:民宿「やまびこ」客室
(花村、一人でカメラに向かって話している)
花村:今日だけで、何度あの挨拶を受けただろう。数えるのも馬鹿らしくなってきた。
(ため息)
花村:温泉は最高だった。無色透明で、かすかに硫黄の香りがして。肌がつるつるになるような、とろみのあるお湯。夕食も美味しかった。山菜の天ぷら、川魚の塩焼き、自家製の漬物。どれも素朴だけど、味わい深い。
(少し間を置いて)
花村:でも、あの挨拶の意味がどうしてもわからない。何かを渡しているようで、何も渡していない。何かを受け取っているようで、何も受け取っていない。
(窓の外を見る)
花村:女将さんに聞いてみたんだ。「あの挨拶は、いつから始まったんですか」って。そしたら、「さあ、いつからでしょう。私が生まれたときにはもう、そういう決まりでしたから」って。
(カメラに向き直る)
花村:風習って、確かにそういうものかもしれない。理由なんて誰も覚えていない。でも続いている。……でも、何かが引っかかる。
(首を振る)
花村:考えすぎかな。明日は早いから、もう寝よう。
(カメラに手を伸ばす)
花村:おやすみなさい。
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第四話

拡 散

資料三-A ── ViShare動画アーカイブ
Archived

平均寿命90歳超! 長寿村・灯之村の秘密に迫る

SONOKO's Journey

⚙ HD

平均寿命90歳超! 長寿村・灯之村の秘密に迫る

公開日:2025年8月29日 20:00 ・ 再生回数:1,247,832回(2025年12月時点)
SONOKO's Journey

── 動画書き起こし ──

(オープニング。ドローン空撮映像。山間の村が映し出される)
花村(ナレーション):○○県の山奥に、知る人ぞ知る長寿の村があります。
(テロップ:灯之村 人口約八〇〇人)
花村(ナレーション):平均寿命、男性八十九歳、女性九十二歳。全国平均を大きく上回るこの村には、一体どんな秘密があるのでしょうか。
(テロップ:平均寿命 男性八九歳・女性九二歳)
(村長へのインタビュー映像)
花村:長寿の秘密は何だと思われますか。
村長:特別なものは何もありませんよ。水、空気、そして助け合いの精神。それだけです。
(テロップ:水・空気・助け合い)
(診療所での映像)
医師:住民の健康状態は本当に良好なんです。これだけ高齢者が多いのに、寝たきりの方がほとんどいない。
花村(ナレーション):診療所のデータを見せていただきました。血圧、コレステロール値、血糖値。どれも理想的な数字が並んでいます。
(村人との交流シーン)
花村(ナレーション):この村には、独特の挨拶があります。
(村人が両手を差し出す映像)
花村(ナレーション):お客様に対して、両手を差し出す。これが村の歓迎の挨拶なのだそうです。
(テロップ:村独自の歓迎の挨拶)
花村(ナレーション):ただし、観光客がこの挨拶を返してはいけないという決まりがあります。理由は不明ですが、村の方々にとっては大切な風習のようです。
(テロップ:※観光客は同じ挨拶をしないでください)
(エンディング。棚田の夕景)
花村(ナレーション):美しい自然、穏やかな人々、そして健康長寿の秘密。灯之村には、現代人が忘れかけている大切なものがあるような気がしました。
花村:みなさんも、ぜひ一度訪れてみてください。SONOKOでした。
(エンディング映像)
資料三-B ── ViShareコメント欄アーカイブ(抜粋)

ViShareコメント欄アーカイブ(抜粋)

💬 コメント(抜粋)

w
@wellness_journey8月29日
素敵な村ですね! 行ってみたくなりました!
↳ 返信 43件
t
@tokyo_escape8月29日
空気が綺麗そう。都会の生活に疲れたらこういう場所で暮らしたい
↳ 返信 28件
g
@grandma_lover8月29日
おばあちゃんと一緒に見ました! 長寿の秘訣、参考になります
↳ 返信 12件
h
@health_researcher8月30日
素晴らしいドキュメンタリーですね。あの挨拶の風習、民俗学的に興味深いです。何かを「渡す」ジェスチャーに見えますが、何を渡しているのでしょうか
f
@folk_study8月30日
厄渡しの一種かもしれませんね。各地に似たような風習があります
h
@health_researcher8月30日
なるほど、そういう解釈もあり得ますね
↳ 返信 34件
t
@travel_plan_二〇二五8月30日
来週行く予定です! あの挨拶、してもらえるかな?
↳ 返信 8件
n
@nature_lover_jp8月31日
棚田の映像、本当に綺麗。日本にはまだこんな場所があるんですね
↳ 返信 19件
s
@skeptic_mind8月31日
長寿の理由が「水と空気」って、それ科学的根拠あるの?
m
@medical_facts8月31日
統計的には有意差がありますよ。ただ因果関係は不明です
s
@skeptic_mind9月1日
相関と因果は違うからね
↳ 返信 47件
o
@occult_hunter9月1日
あの挨拶、やっぱり気になる。何かを渡してるように見えるんだよな……
n
@normal_person9月1日
考えすぎでしょw
o
@occult_hunter9月1日
そうかもしれないけど、なんか引っかかるんだよ
↳ 返信 23件
資料三-C ── メール記録

メール記録

✉ INBOX2025年9月1日 09:15
From:灯之村役場観光課
To:花村園子
Date:2025年9月1日 09:15
御礼
SONOKO様

素晴らしい動画をありがとうございました。
村民一同、大変喜んでおります。

動画公開後、早速お問い合わせが増えております。
来週末には十組以上の観光客が訪れる予定です。

今後とも灯之村をよろしくお願いいたします。

灯之村役場観光課
田中美智子
資料三-D ── SNS投稿アーカイブ(抜粋)

SNS投稿アーカイブ(抜粋)

𝕏 · アーカイブ
p
photo_journey_m@photo_journey_m9月9日
灯之村の棚田、写真映えが半端ない。ドローン持っていけばよかった (写真四枚添付)
♡ 445🔁 67
h
health_seeker@health_seeker9月8日
灯之村の水、本当に美味しかった。持ち帰り用のペットボトルも売ってて買ってきた。これで長生きできるかな
♡ 89🔁 3
s
solo_traveler_k@solo_traveler_k9月7日
灯之村、想像以上に良かった。あの独特の挨拶、最初は戸惑ったけど、なんか心が温まる感じがした
♡ 198🔁 12
f
family_vacation@family_vacation9月6日
家族で灯之村へ。おじいちゃんおばあちゃんも喜んでくれた。村の人たちがみんな親切で、子どもたちも楽しそうだった
♡ 287🔁 15
c
couple_trip_jp@couple_trip_jp9月5日
彼女と灯之村デート。 空気が澄んでて気持ちよかった! 長寿になれるかな笑
♡ 156🔁 8
t
travel_mika@travel_mika9月3日
SONOKOさんの動画見て灯之村行ってきた! 本当に素敵な場所だった!あの挨拶もしてもらえて感動!
♡ 342🔁 28
資料三-E ── 新聞記事
出典:○○新聞(地方紙)日付:二〇二五年九月八日 朝刊

「長寿村」灯之村に観光客急増 動画サイトで話題に

○○県○○郡灯之村への観光客が急増している。人気動画共有サイト「ViShare」で公開された動画がきっかけで、先週末は通常の三倍以上の来訪者があった。

灯之村は平均寿命が男性八十九歳、女性九十二歳と全国トップクラスの「長寿村」として知られる。動画は登録者数十五万人の人気チャンネル「SONOKO's Journey」が公開したもので、再生回数は一週間で五十万回を超えた。

村役場観光課の田中美智子氏は「予想以上の反響に驚いている。村の魅力を知ってもらえて嬉しい」と話す。

村では独自の歓迎の挨拶があり、来訪者に両手を差し出して迎える風習がある。この挨拶も動画で紹介され、「温かみがある」「不思議な気持ちになった」など好意的な反応が多い。

村は今後、宿泊施設の拡充や体験プログラムの整備を検討しているという。

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第五話

発 熱

資料四-A ── ダイレクトメッセージ記録

ダイレクトメッセージ記録

📩 DM
── 2025年9月5日 最初の報告 ──
@mika_travel23

こんにちは。動画を見て灯之村に行きました。素敵な場所でしたが、帰ってから熱が出てしまって……。
@SONOKO_Journey

大丈夫ですか? 何日くらい続いていますか?
@mika_travel23

三日目です。三八度くらいで、倦怠感がひどくて。病院に行ったんですけど、原因不明だと言われました。
@SONOKO_Journey

それは心配ですね。お大事にしてください。何か変わったことはありませんでしたか?
@mika_travel23

特には……。あ、でも、あの挨拶はしてもらいました。村の人たちみんなが両手を出してくるやつ。
@SONOKO_Journey

……そうですか。
@mika_travel23

関係ありますかね?
@SONOKO_Journey

いえ、きっと偶然だと思います。お大事に。
── 2025年9月6日 ──
@yuki_explorer

SONOKOさん、こんにちは。灯之村から帰って二日目、突然熱が出ました。三八.二度です。病院では「ウイルス性の何かでしょう」と言われましたが、特定はできないとのこと。同じような人、他にいますか?
── 2025年9月7日 ──
@family_trip_jp

お忙しいところすみません。先週末、家族四人で灯之村を訪問しました。帰宅後、なんと全員が発熱しました。子ども(八歳と五歳)は三七.五度くらいで済みましたが、私と妻は三八度超えが三日続きました。これは偶然でしょうか?
── 2025年9月8日 ──
@senior_health

母(七五歳)を連れて灯之村に行きました。母は元気なのですが、付き添いで行った私だけが発熱しています。不思議なことに、村に入る前に立ち寄った道の駅では何もなかったのに……。
── 2025年9月9日 ──
@couple_travel

彼女と灯之村に行きました。二人とも三八度超えの熱が三日間続いています。病院では「原因不明」と。風邪薬を処方されましたが、あまり効いている気がしません。
@couple_travel

追記です。今日で四日目ですが、やっと熱が下がり始めました。でも倦怠感がひどいです。
── 2025年9月10日 最初の死亡報告 ──
@anonymous_message

お伝えすべきか迷いましたが、ご報告します。私の叔父(七八歳)が先週灯之村を訪れました。帰宅後に発熱し、そのまま容態が悪化して……亡くなりました。死因は心不全とされています。もともと持病がありましたので、それが原因かもしれません。でも、タイミング的に気になって……。
@SONOKO_Journey

お悔やみ申し上げます。貴重な情報をありがとうございます。もし差し支えなければ、もう少し詳しく教えていただけますか。
@anonymous_message

叔父は心臓に持病がありました。でも普段は安定していて、旅行も問題なくできていたんです。灯之村から帰った翌日に三八度の熱が出て、その夜に容態が急変しました。
@SONOKO_Journey

村ではあの挨拶を……?
@anonymous_message

はい、何度も受けたと言っていました。「変わった挨拶だ」と面白がっていました。
資料四-B ── インターネット掲示板アーカイブ

インターネット掲示板アーカイブ

スレッド:【長寿村】灯之村に行ったら熱が出た【呪い?】
1 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 12:34:56.78 ID:abc123DE
ViShareで話題の灯之村に行ってきたんだが
帰ってから熱が出て三日経っても下がらない
同じような人いる?
2 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 12:45:23.12 ID:xyz789GH
>>1
俺も先週行った
帰ってから三八度の熱が四日続いた
今は治ったけど
3 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 13:02:45.67 ID:qwe456IJ
まじか
来週行く予定なんだが
4 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 13:15:32.89 ID:rty789KL
>>1
あの変な挨拶された?
両手を差し出すやつ
5 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 13:22:11.34 ID:abc123DE
>>4
された
村の人全員がしてきた
あれ何なんだろうな
6 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 13:45:56.78 ID:uio012MN
厄渡しだろ
自分の厄を他人に移す呪術
日本各地にある
7 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 14:01:23.45 ID:pas345OP
>>6
んなわけねーだろw
迷信乙
8 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 14:12:34.56 ID:uio012MN
>>7
じゃあなんで観光客だけ熱出るんだよ
村の人間は元気じゃん
9 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 14:25:45.67 ID:dfg678QR
たまたまだろ
山の中で体冷えたとかさ
10 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 14:38:56.78 ID:hjk901ST
俺も行ったけど何ともなかったぞ
体質によるんじゃね
11 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 15:02:12.34 ID:lmn234UV
>>10
あの挨拶は?
12 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 15:15:23.45 ID:hjk901ST
>>11
された
何度も
13 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 15:28:34.56 ID:bvc567WX
発熱した人としない人の違いは何だ
14 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 16:45:12.89 ID:nhy890YZ
灯之村の「灯」って「火」の字が入ってるよな
火=熱って考えると……
15 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 17:02:34.12 ID:pas345OP
>>14
こじつけ乙
16 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 17:15:45.23 ID:uio012MN
>>14
いや、それ面白いかも
「火を渡す」で「火渡し」
火渡り神事との関連は?
17 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 17:30:56.34 ID:mku123AB
調べたら灯之村には火渡り祭りがあるらしい
毎年九月中旬
18 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 18:45:12.45 ID:abc123DE
>>17
マジか
俺が行ったのその直前だ
19 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 19:02:23.56 ID:olk456CD
スレ伸びてきたな
まとめ作るか
20 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 19:15:34.67 ID:pli789EF
【現時点での情報まとめ】
・灯之村を訪問した人の一部が発熱している
・症状:三八度前後の熱、強い倦怠感
・期間:三〜五日程度で回復
・村の人は全員「あの挨拶」をしてくる
・挨拶=両手を差し出す(掌を上に)
・観光客は同じ挨拶を返してはいけない(禁忌)
・村の名前「灯」=「火」との関連?
・火渡り祭りが毎年九月中旬に開催
21 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 19:30:45.78 ID:qaz012GH
怖くなってきた
22 本当にあった怖い名無し 2025/09/08(月) 20:45:56.89 ID:wsx345IJ
>>20
追加情報
発熱しなかった人もいる模様
条件は不明
資料四-C ── 花村園子の調査ノート(転記)

花村園子の調査ノート(転記)

日時:二〇二五年九月一一日

【発熱報告の集計】

DMで直接報告を受けた件数:一二件

SNSで確認できた報告:約三〇件(重複の可能性あり)

掲示板での報告:約二〇件(同上)

【共通する特徴】

  • 発熱(三七.五〜三八.五度)
  • 強い倦怠感

・発症時期:帰宅後一〜三日

・回復期間:三〜五日

・病院での診断:原因不明、ウイルス性発熱の疑い

【疑問点】

  • なぜ観光客だけが発熱するのか
  • 村人は何ともないのか
  • あの挨拶との関連は?
  • 発熱しない人との違いは何か

【死亡報告】

・確認できた件数:二件

  • いずれも高齢者(七〇代後半)
  • 基礎疾患あり
  • 死因は「心不全」「多臓器不全」
  • 発熱との因果関係は不明
資料四-D ── 新聞記事
出典:○○新聞(地方紙)日付:二〇二五年九月一一日 朝刊

灯之村訪問者に発熱相次ぐ SNSで情報拡散

先月下旬から今月にかけて灯之村を訪れた観光客の間で、発熱の報告が相次いでいることがわかった。SNS上では数十件の報告が確認されている。

症状は三十八度前後の発熱と強い倦怠感で、三〜五日程度で回復する例がほとんど。医療機関では「原因不明」「ウイルス性発熱の疑い」と診断されているという。

灯之村役場は「村内で感染症は発生していない」としつつ、「詳細を調査中」とコメントした。

○○県健康福祉課は「現時点で特定の感染症の流行は確認されていない」としている。

資料四-E ── 週刊誌記事
出典:週刊○○ポスト

日付:二〇二五年九月一五日号

見出し:「長寿村の闇」観光客が次々発熱! 死者も?

動画サイトで話題となった「長寿村」灯之村で、異常事態が起きている。

八月下旬に公開された動画をきっかけに観光客が急増した同村だが、訪問後に発熱を訴える人が続出しているのだ。

本誌が独自に調査したところ、少なくとも五十人以上が発熱を経験していることが判明した。症状は三十八度前後の高熱と強い倦怠感で、三〜五日で回復する例が多いが、高齢者を中心に重症化するケースも報告されている。

さらに衝撃的なのは、死亡例の存在だ。本誌が確認しただけで、七十代後半の男性二名が、灯之村訪問後に発熱し、そのまま亡くなっている。いずれも死因は「心不全」「多臓器不全」とされ、発熱との因果関係は不明とされているが、タイミングの一致は偶然とは思えない。

村には独特の「挨拶」の風習がある。来訪者に対し、村人が両手を差し出すというものだ。この挨拶と発熱の関連を指摘する声もある。

民俗学者のA氏はこう語る。

「あの挨拶は、形式的には『厄渡し』に似ています。自分の災いを他者に移す呪術的行為です。もちろん、科学的には何かが『渡される』ことはあり得ませんが……」

村役場は本誌の取材に対し、「発熱報告は把握しているが、村内での感染症発生は確認されていない。挨拶との関連はあり得ない」と回答した。

果たして、長寿村で何が起きているのか。本誌は引き続き調査を続ける。

資料四-F ── 行政文書

行政文書

文書名:灯之村観光振興に係る健康被害報告について(中間報告)

作成者:○○県健康福祉課

日付:二〇二五年九月一二日

分類:内部資料(情報公開請求により入手)

一.概要

灯之村を訪問した観光客から、帰宅後の発熱を訴える報告が複数寄せられている件について、中間報告を行う。

二.報告件数(九月一一日現在)

・県への直接相談:八件

・医療機関からの報告:三件

・SNS等での確認:約五〇件(重複含む可能性)

三.症状の概要

・発熱:三七.五〜三八.五度

・倦怠感:中程度〜重度

・発症時期:村訪問後一〜三日

・回復期間:三〜五日(軽症例)

四.検査結果

・インフルエンザ:陰性

・新型コロナウイルス:陰性

・その他感染症:特定されず

五.死亡例について

・報告件数:二件

・いずれも七〇代後半、基礎疾患あり

・死因:心不全、多臓器不全

・発熱との因果関係:現時点で不明

六.村内調査結果

・村民の健康状態:異常なし

・水質検査:基準値内

・空気質検査:異常なし

・食品衛生検査:問題なし

七.現時点での評価

・感染症の流行は確認されていない

・環境要因による健康被害の可能性も低い

・原因は特定されていない

八.今後の対応

・引き続き情報収集を継続

・必要に応じて専門家の派遣を検討

・村役場との連携を強化

資料四-G ── 灯之村議会議事録(抜粋)

灯之村議会議事録(抜粋)

日時:二〇二五年九月一〇日

議題:観光振興と健康被害報告への対応について

【議長】

次に、観光振興と健康被害報告への対応について、観光課より説明をお願いします。

【田中観光課長】

はい。まず、観光客の増加についてご報告いたします。動画公開後、来村者数は前年同期比で約三倍となっております。村の知名度向上という点では、大きな成果が出ております。

一方で、訪問後の発熱を訴える観光客がいるとの報告がSNS等で見られます。これについて、県健康福祉課に相談しておりますが、現時点で感染症の発生は確認されておりません。

【山田村長】

補足いたします。村内では、住民に健康被害は出ておりません。観光客の発熱報告については、旅の疲れや季節の変わり目による体調不良の可能性が高いと考えております。

【A議員】

SNSでは「村の挨拶と発熱の関連」を指摘する声がありますが、村としての見解は。

【山田村長】

挨拶との関連はあり得ません。あれは古くからの歓迎の風習であり、科学的に何かが伝染するようなことはあり得ないと考えております。

【B議員】

週刊誌が取材に来ているという話を聞きましたが。

【田中観光課長】

はい。本日、某週刊誌から電話取材がありました。適切に対応しております。

【C議員】

死亡例があるという噂も聞いていますが。

【山田村長】

……確認中です。ただし、仮に死亡例があったとしても、村訪問との因果関係は証明されておりません。

【D議員】

観光客の増加は歓迎すべきことですが、風評被害が広がれば逆効果になりかねません。対応を検討すべきでは。

【山田村長】

ご指摘はごもっともです。県と連携しながら、適切に対応してまいります。

【議長】

他にご質問は。……ないようですので、次の議題に移ります。

資料四-H ── ○○保健所 調査報告書

○○保健所 調査報告書

文書名:灯之村訪問者の健康被害に関する調査報告

作成者:○○保健所

日付:二〇二五年九月一八日

一.調査目的

灯之村訪問後に発熱を訴える事例が複数報告されていることから、原因究明のための調査を実施した。

二.調査期間

二〇二五年九月一四日〜九月一七日

三.調査方法

(一)村内環境調査(水質、空気質、土壌)

(二)村内施設調査(宿泊施設、飲食店、公共施設)

(三)村民への聞き取り調査

(四)発熱報告者へのアンケート調査(オンライン)

四.調査結果

(一)環境調査

・水質:飲料水基準を満たす。有害物質は検出されず

・空気質:PM二.五、花粉、カビ胞子等、いずれも基準値以下

・土壌:重金属等の汚染なし

(二)施設調査

・宿泊施設:衛生基準を満たす

・飲食店:食品衛生法に適合

・公共施設:特に問題なし

(三)村民聞き取り調査

・対象:無作為抽出三〇名

・結果:過去一ヶ月間で発熱を経験した者なし

・補足:村民の健康状態は総じて良好

(四)発熱報告者アンケート(有効回答三二件)

・発熱の有無:全員が発熱を経験

・最高体温:平均三八.二度

・発症時期:村訪問後平均一.八日

・回復期間:平均四.二日

・医療機関受診:七五%が受診

・診断:全員が「原因不明」または「ウイルス性発熱の疑い」

・村での行動:全員が「挨拶を受けた」と回答

五.考察

環境要因、食品衛生、感染症のいずれも原因として特定できなかった。村民に健康被害がないことから、村固有の環境要因は否定的である。

注目すべきは、発熱報告者全員が「村独自の挨拶を受けた」と回答している点である。ただし、この挨拶と発熱の因果関係を科学的に説明することは困難である。

なお、調査チーム三名のうち二名が、帰所後に三七.八度〜三八.三度の発熱を経験した。症状は四日間で回復した。

六.結論

原因は特定できなかった。引き続き経過観察を行う。

七.今後の対応

本報告書は内部資料として保管し、公表は行わない。村への指導等も現時点では見送る。

資料四-I ── メール記録

メール記録

✉ INBOX2025年9月19日 16:45
From:○○保健所 所長
To:○○県健康福祉課 課長
Date:2025年9月19日 16:45
灯之村調査について(至急・部外秘)
※情報公開請求により入手。一部黒塗り


○○課長殿

灯之村の調査報告書をお送りします。

結論から申し上げますと、原因は特定できませんでした。環境要因、感染症、食中毒、いずれも否定的です。

気になる点を一つ報告します。調査チーム三名のうち二名が、帰所後に発熱しました。私自身も三八度の熱が出ました。症状は報告されている事例と同一です。

科学的には説明がつきません。ただ、村で受けた「あの挨拶」のことが、どうしても頭から離れません。

この件は、【黒塗り】と考えます。公表すれば風評被害が広がりますし、原因不明のまま注意喚起を行うことも難しいでしょう。

ただ、観光客の増加が続けば、発熱者も増え続けることになります。その場合、【黒塗り】。

ご判断をお願いいたします。
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第六話

調 査

資料五-A ── インタビュー記録

インタビュー記録

対象者
収録日
場所
※事故の二日前に収録されたもの(続き)
発熱の報告が増えてきたとき、どう思われましたか。
花村:最初は偶然だと思いました。旅行中に体調を崩すことは珍しくないですから。でも、報告が十件、二十件と増えてくると……。
何か調べ始めたのですか。
花村:はい。まず「灯之村」という名前について調べました。「灯」という字の成り立ちを。
どんなことがわかりましたか。
花村:「灯」の原字は「火」なんです。古い辞書……『字統』っていう字源辞典があるんですけど、それによると「火」は単に炎を表すだけじゃなくて、災い、厄、疫病を表すこともあると。
疫病、ですか。
花村:ええ。熱病、発熱という意味もあるそうです。それで「火」=「熱」という連想が頭に浮かんで……。
あの挨拶との関連は?
花村:「渡す」という言葉を調べました。『字源』という辞書によると、「渡」の原義は「水を渡る」ですが、転じて「移す」「送る」の意味もあると。特に……。
特に?
花村:「病を渡す」「厄を渡す」という用例があるんです。古代中国では、病気や災厄を他者に移すという考えがあったらしくて。
つまり、あの挨拶は……。
花村:いえ、これは単なる言葉遊びです。実際に何かが移るわけがない。二十一世紀の現代に、そんなことは……。
でも、気になっている。
花村:……はい。だから、もう一度村を訪れようと思っています。古い資料を調べれば、あの挨拶の由来がわかるかもしれない。そうすれば、この馬鹿げた推測も終わるはずです。
最後に、ご自身の体調についてお聞きします。村を訪れた後、発熱はありましたか。
花村:……いいえ。私は大丈夫でした。
それはなぜだと思いますか。
花村:わかりません。でも……一度だけ、あの挨拶を返そうとしたんです。そのとき、田中さんに強く止められました。「駄目です」って。
それが関係していると?
花村:……わかりません。本当に、何もわからないんです。
資料五-B ── 花村園子の調査ノート(転記・続き)

花村園子の調査ノート(転記・続き)

日時:二〇二五年九月一一日〜一二日

【「灯」の字義研究】

『字統』(白川静)より

  • 「灯」=「火」+「丁」

・「火」の原義:炎、燃焼

・転義:災い、厄、疫病、熱病

  • 「灯火」は元来、祓いの意味があった?

【「渡」の字義研究】

『字源』より

・「渡」の原義:水を渡る

・転義:移す、送る、託す

・用例:「病を渡す」「厄を渡す」「禍を渡す」

  • 呪術的な意味での「移転」

【仮説(あくまで仮説)】

  • 灯之村=「火の村」
  • 火=災い、疫病、熱
  • あの挨拶=何かを「渡す」行為
  • 観光客に「火」を渡している?
  • だから村人は健康で長寿?

【反論】

  • 科学的根拠なし
  • 単なる言葉の連想
  • 因果関係の証明不可能
  • 迷信、オカルトの類

【結論】

→ 調査を続行

→ 村の古文書を確認する必要あり

→ あの挨拶の由来を突き止める

資料五-C ── インタビュー記録

インタビュー記録

対象者
収録日
場所
「厄渡し」という概念について教えてください。
佐藤:「厄渡し」あるいは「厄移し」は、日本各地の民間信仰に見られる概念です。自分の災いや病気を、他者や物に移すことで厄を払うという考えですね。
具体的にはどのような形で行われるのですか。
佐藤:例えば、人形(ひとがた)に息を吹きかけて川に流す「流し雛」、身代わりの藁人形を作る風習、あるいは病人の枕元に置いた瓜を捨てる習慣などがあります。いずれも、災いを「別の何か」に移すという発想です。
灯之村の挨拶について、どうお考えですか。
佐藤:映像を見ましたが、確かに「何かを渡す」ジェスチャーに見えますね。両手を差し出し、掌を上に向ける。これは「与える」「託す」の身体表現です。
あれが厄渡しの一種である可能性は?
佐藤:民俗学的には、その可能性は否定できません。ただし、それが実際に病気を引き起こすなどということは、科学的にはあり得ません。プラセボ効果の逆、いわゆるノセボ効果の可能性はありますが……。
実は先生も灯之村を訪問されたと伺いました。
佐藤:(表情が曇る)……ええ。学術調査として、先月訪れました。
体調に変化はありましたか。
佐藤:……帰京後、一週間ほど発熱しました。三十八度前後の熱が続いて、病院では原因不明と言われました。
偶然だとお考えですか。
佐藤:……科学者としては、そう答えるべきでしょう。しかし正直なところ、よくわかりません。私が訪問した際も、村人たちは全員があの挨拶をしてきました。何度も、何度も。まるで……。
まるで?
佐藤:いえ、何でもありません。これ以上は憶測になります。
資料五-D ── 医学論文(症例報告)
出典

論文名

本症候群の原因究明には、さらなる疫学調査および基礎研究が必要である。

著者:○○大学医学部附属病院 感染症内科

【抄録】

【背景】二〇二五年八月下旬より、○○県灯之村を訪問した観光客が帰宅後に発熱を呈する事例が相次いで報告されている。本稿では、当院を受診した症例について検討を行った。

【症例】当院を受診した一五例(男性七例、女性八例、年齢二三〜七二歳、平均四六.三歳)を対象とした。全例が灯之村訪問歴を有し、帰宅後一〜三日(平均一.七日)で発症していた。

【臨床所見】

・体温:三七.八〜三九.二度(平均三八.四度)

・主訴:発熱(一五例)、倦怠感(一五例)、頭痛(八例)、関節痛(五例)

・持続期間:三〜七日(平均四.三日)

【検査所見】

・白血球数:正常範囲内(一四例)、軽度上昇(一例)

・CRP:軽度上昇(九例)、正常範囲内(六例)

・プロカルシトニン:全例正常範囲内

・各種ウイルス検査(インフルエンザ、COVID-一九、EBV、CMV等):全例陰性

・細菌培養:全例陰性

・画像検査:特記すべき異常なし

【転帰】

全例が対症療法のみで軽快した。重症化例、死亡例はなかった。

【考察】

本症例群は、特定の地域訪問後に集団発生した原因不明の発熱症候群である。感染症、環境要因、中毒などの既知の原因は除外された。

興味深いことに、患者全員が「村独自の挨拶を受けた」と報告している。この挨拶は、村人が観光客に対して両手を差し出す動作であり、民俗学的には「厄渡し」に類似するとの指摘がある。

もちろん、挨拶と発熱の因果関係を医学的に説明することは困難である。心理的要因(ノセボ効果)の関与も否定できないが、発熱や炎症マーカーの上昇を説明するには不十分である。

【結語】

灯之村訪問後に発症する原因不明発熱症候群について報告した。原因は特定されておらず、今後の調査が待たれる。

資料五-E ── SNS投稿アーカイブ

SNS投稿アーカイブ

𝕏 · アーカイブ
f
folk_study@folk_study9月12日
追記:灯之村には「火渡り祭り」があるとのこと。「火を渡る」ことと「火(厄)を渡す」ことの関連も気になる。
f
folk_study@folk_study9月12日
もちろん、これは推測に過ぎない。実際に「厄」が移るかどうかは科学の範疇外。ただ、民俗学的には非常に興味深い事例だと思う。
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folk_study@folk_study9月12日
つまり、村人から観光客への一方的な「渡し」が必要で、逆方向の流れは禁止されている。これは「厄渡し」の構造そのもの。
f
folk_study@folk_study9月12日
興味深いのは、観光客がこの挨拶を「返してはいけない」という禁忌。通常の挨拶なら、返すのが礼儀。返してはいけないということは、一方通行である必要がある。
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folk_study@folk_study9月12日
灯之村の挨拶は、形式的には「厄渡し」に類似している。両手を差し出し、掌を上に向ける=「何かを与える」ジェスチャー。
f
folk_study@folk_study9月12日
まず「厄渡し」という概念について。これは自分の災いを他者に移す呪術で、日本各地に類例がある。有名なのは「流し雛」や「人形供養」など。
f
folk_study@folk_study9月12日
灯之村の挨拶について少し調べてみた。スレッドにまとめる。
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第七話

火渡り

資料六-A ── 行動記録
RECCAM

行動記録

対象者:花村園子
日時:2025年9月14日
〇六:三〇 自宅出発(レンタカー)
〇九:四五 灯之村入口到着
一〇:〇〇 村役場訪問
一〇:三〇〜一三:三〇 役場資料室で古文書調査
一四:〇〇 寺院訪問、過去帳閲覧
一六:〇〇 診療所訪問
一八:三〇 火渡り祭りに遭遇(神社境内)
二〇:〇〇頃 民宿チェックアウト
二一:一七 県道で交通事故発生
資料六-B ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年9月14日 10:30〜13:30
場所:灯之村役場資料室
(埃っぽい資料室。段ボール箱が山積みになっている)
花村(独白):明治の戸籍、大正の村議会議事録、昭和の広報誌……。あの挨拶についての記述が見つからない。
(箱を一つずつ開けていく)
花村(独白):江戸時代の文書……。読みにくいけど、村の年中行事や慣習が書いてあるみたい。
(黄ばんだ和紙を手に取る)
花村(独白):「客人ニ対シテハ……」
(沈黙)
花村(独白):……虫食いで、ここから先が読めない。
(別の文書を手に取る)
花村(独白):これも水濡れで文字がにじんでいる。結局、はっきりしたことは何もわからなかった。
(さらに別の箱を開ける)
花村(独白):あ、これは……。
(古い帳簿のようなもの)
花村(独白):「火渡帳」と書いてある。明治時代のものみたい。
(ページをめくる)
花村(独白):日付と名前が並んでいる。「明治三十二年九月十五日 火渡り執行 参列者……」
(ため息)
花村(独白):祭りの参列者名簿か。でも、「火渡帳」という名前が気になる。祭りの記録なら「祭典帳」とか「神事帳」とかになりそうなのに。
資料六-C ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年9月14日 14:00〜15:00
場所:○○寺(灯之村内)
(寺院の本堂。若い僧侶が過去帳を見せている)
花村:村の古い慣習について調べているんです。
僧侶:慣習ですか。うちは明治に建て直されたので、古い記録はあまり……。
(過去帳をめくる)
花村(独白):死者の名前と没年が並んでいるだけ。でも、一つ気づいたことがある。
花村:この時期、死者の数が異常に少ないですね。
(過去帳の該当ページを指す)
僧侶:本当ですね。江戸後期から明治初期にかけて……。
花村:まるで、その時期だけ誰も死ななかったみたいに。
僧侶:さあ、特に聞いたことはありませんが……。
花村:この時期に、村で何か変化はありませんでしたか。新しい風習が始まったとか。
僧侶:……私の代になってからは、特に変わったことは。
花村:あの挨拶は、いつから……。
僧侶:(遮るように)それは村長にお聞きください。私どもは、村の風習には口を出さないことにしておりますので。
花村(独白):いつから、あの挨拶が始まったんだろう。そして、それ以前と以後で、何が変わったんだろう。
資料六-D ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年9月14日 16:00〜17:00
場所:灯之村診療所
(診療所の診察室。前回と同じ医師がいる)
花村:観光客の方で、体調を崩した人はいませんか。
医師:観光客? いえ、特には。うちに来院される方は村民だけですから。
花村:そうですか……。
医師:ただ、不思議なことに、村民の健康状態は年々良くなっています。
花村:年々?
医師:ええ。特にここ数年は顕著です。まるで若返っているかのような。
(医師、データを示す)
医師:血圧も、コレステロール値も、血糖値も、すべて改善傾向にあります。
花村:それは……いつ頃からですか。
医師:五年前くらいからでしょうか。観光客が増え始めた頃からですね。村おこしが始まって、外から人が来るようになってから……。
花村:……。
医師:何か関係があるんですかね?
花村:いえ、きっと偶然だと思います。
資料六-E ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子(携帯電話)
日時:2025年9月14日 18:30〜19:30
場所:灯之村神社境内
(神社の境内。薪が積み上げられている。大勢の村人が集まっている)
田中:あ、SONOKO様。また来てくださったんですね。
花村:田中さん……。
田中:今夜は火渡り祭りがあるんです。ぜひご覧になってください。
(田中、例の挨拶をしようとして、途中でやめる)
田中:もう一度済んでますものね。
(田中、普通に会釈する)
花村(独白):一度受ければ十分、ということか……。
(日が沈む。村長が松明を持って現れる)
(薪に火がつけられる。炎が夜空に立ち上る)
(村人たちが円を作って、火の周りを回り始める)
(単調な太鼓の音)
花村(独白):観光客たちが、村人たちに混じって歩いている。
(村人が観光客と出会うたびに立ち止まる)
(両手を差し出す。あの挨拶)
花村(独白):観光客は戸惑いながらも、その挨拶を受けている。まるで、それが祭りの一部であるかのように。
(炎に照らされた村人たちの顔)
(両手を差し出す仕草が、何度も繰り返される)
花村(震える声で):火を……渡している……。
(映像が揺れる。花村、その場を離れる)
花村(息を切らしながら):これは妄想だ。単なる祭りの風景を、勝手に解釈しているだけだ。
(太鼓の音が遠ざかっていく)
資料六-F ── 映像記録書き起こし
RECCAM

映像記録書き起こし

撮影者:花村園子
日時:2025年9月14日 20:00頃
場所:民宿「やまびこ」
(民宿の玄関。女将が心配そうな顔をしている)
女将:顔色が悪いですよ。大丈夫ですか?
花村:少し疲れただけです。
女将:今夜はゆっくりお休みになってください。
花村:いえ、今夜中に帰ります。
女将:えっ、こんな時間に? 山道は危ないですよ。
花村:大丈夫です。明日、仕事があるので。
(花村、荷物を持って出ていく)
女将:お気をつけて……。
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第八話

事 故

資料七-A ── 一一〇番通報記録

通報記録

日時
通報者:田村健太(三二歳・会社員)
内容:山道で対向車と正面衝突した。相手の運転手が動かない。
場所:県道○○号線、灯之村入口から約三km地点
天候:
【通報内容の書き起こし】
田村:もしもし、事故です! 車がぶつかって……。
オペレーター:落ち着いてください。場所はどちらですか。
田村:えっと、県道○○号で、灯之村っていう村の近くで……。山道です。雨が降ってて、対向車が来て……。
オペレーター:お怪我はありませんか。
田村:僕は大丈夫です。でも相手の人が……動かなくて……。
オペレーター:救急車を手配します。相手の方の様子を教えてください。
田村:女の人です。意識はあるみたいですけど、肩のあたりから血が……。
資料七-B ── 事故報告書(抜粋)

事故報告書(抜粋)

作成者:○○県警察本部交通課

日時:二〇二五年九月一五日

【事故概要】

日時:二〇二五年九月一四日 二一時一七分頃

場所:県道○○号線(灯之村入口から約三km地点)

天候:雨

路面状況:濡れ

【当事者】

甲:花村園子(二八歳・自営業)レンタカー(普通乗用車)

乙:田村健太(三二歳・会社員)自家用車(普通乗用車)

【事故状況】

甲車両が対向車線にはみ出し、乙車両と正面衝突。

双方が同方向(右側)に回避行動を取ったため、衝突を回避できず。

【負傷状況】

甲:鎖骨骨折、全治三週間

乙:軽傷(打撲)

【原因】

雨天時のスリップによる車両制御の喪失と推定。

【備考】

甲は事故直後、「ハンドルが動かなかった」「勝手に右に動いた」と繰り返し発言していた。アルコール検査は陰性。薬物使用の痕跡もなし。精神的な動揺による錯覚と思われる。

資料七-C ── インタビュー記録

インタビュー記録

対象者
収録日
場所
事故当時の状況を教えてください。
田村:灯之村に観光で行った帰りでした。夜になっちゃって、雨も降ってきて、早く山を下りたいと思って運転してたんです。
対向車が見えたとき、どう思いましたか。
田村:最初は普通にすれ違えると思いました。でも、相手の車がどんどんこっちに寄ってきて……。クラクションを鳴らしたんですけど、止まらなくて。
回避行動は?
田村:右にハンドルを切りました。でも、相手も同じ方向に切ってきて……。
同じ方向?
田村:そうなんです。普通、対向車を避けるなら左に切るじゃないですか。でも、相手の車は右に……僕と同じ方向に突っ込んできたんです。
意図的だったと思いますか。
田村:いや、そうは思いません。だって、ぶつかった後、相手の人……花村さんでしたっけ、すごく動揺してたから。「ハンドルが動かなかった」って、何度も言ってました。
動かなかった?
田村:正確には、「違う方向に動いた」と言ってたかな。「左に切りたかったのに、勝手に右に動いた」って。
それを聞いて、どう思いましたか。
田村:正直、よくわかりませんでした。パニックで混乱してたのかなと。でも……。
でも?
田村:あの村、ちょっと変でしたよね。みんなが変な挨拶してくるし。僕、実は帰ってから三日間熱が出たんです。三十八度くらいの。
灯之村を訪れた後に?
田村:はい。あの事故のストレスかなと思ってたんですけど……他にも同じような人がいるって、後から知りました。
あの挨拶を受けましたか。
田村:ええ、何度も。火渡り祭りのときも、すれ違う人みんなが両手を出してきて。最初は珍しいなと思ってたんですけど、だんだん不気味になってきて。
それで早めに帰ろうとした?
田村:はい。でも、結果的に事故に巻き込まれてしまって。……運が悪かったんでしょうかね。
資料七-D ── インタビュー記録

インタビュー記録

対象者
収録日
場所
※退院前最後のインタビュー
事故のことを教えてください。
花村:……あまり覚えていません。
覚えていないというのは?
花村:雨の中、山道を下っていて……対向車のライトが見えて……それから……。
警察の報告書では、スリップが原因とされています。
花村:……そうだと思います。
相手の運転手によると、「ハンドルが動かなかった」とおっしゃっていたそうですが。
花村:……。
花村さん?
花村:……動かなかったんです。いえ、動いたけど……違う方向に。
違う方向?
花村:左に切りたかったのに……勝手に右に……。まるで、誰かに操られているみたいに……。
それは……。
花村:(首を振る)疲れていたんだと思います。判断ミスです。雨の山道を、夜に運転するべきじゃなかった。それだけです。
灯之村での調査について、お聞きしてもいいですか。
花村:……もう、あの村のことは話したくありません。
なぜですか。
花村:……。
花村さん?
花村:(小声で)わからないんです。何が本当で、何が妄想なのか。もう、何も信じられない。
(長い沈黙)
花村:お願いです。もう、放っておいてください。
【インタビュー終了】
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第九話

崩壊と沈黙

資料八-A ── 遺族証言

遺族証言

対象者
収録日
※遺族の強い希望により、録音は行わず筆記のみ

父は七十八歳でした。心臓に持病がありましたが、普段は安定していて、医師からも「旅行は問題ない」と言われていました。

灯之村のことは、テレビで見て知ったんです。「長寿の秘密を知りたい」と父が言い出して、母と二人で行くことになりました。

帰ってきた日の夜、父は元気でした。「いいところだった」「空気がきれいだった」と話していました。あの挨拶のことも「変わってるけど、温かみがあった」と言っていました。

翌日の朝、父が熱を出しました。三十八度くらい。風邪かなと思って、市販の薬を飲ませました。

でも、夜になっても下がらなくて。むしろ、どんどん悪くなって。

夜中の三時頃、父が苦しみ始めました。救急車を呼んで、病院に運ばれましたが……。

朝の六時に、亡くなりました。死因は心不全だと言われました。

でも、おかしいんです。父の心臓は、確かに弱かったけど、そこまで悪くなかった。薬も飲んでいたし、定期検診も受けていた。なのに、なぜ突然……。

母は、灯之村から帰ってきて何ともなかったんです。私も一緒に行きましたが、何ともありませんでした。なのに、父だけが……。

あの挨拶のせいだとは、思いたくありません。でも、タイミングが……。

父は、何度もあの挨拶を受けたと言っていました。村を歩くたびに、すれ違う人みんなが両手を出してきて。父は嬉しそうにしていました。「歓迎されてる」って。

資料八-B ── 遺族証言

遺族証言

対象者
収録日

母は八十二歳でした。糖尿病と高血圧がありましたが、自分で歩けるし、頭もはっきりしていました。

灯之村に行ったのは、母の希望でした。「長生きの秘訣を聞いてきたい」と言って。私は仕事があったので、妻が付き添いました。

帰ってきた日の夜、母は疲れた様子でしたが、元気でした。「いい村だった」「また行きたい」と言っていました。

二日後の朝、母が熱を出しました。三十八度五分。すぐに病院に連れて行きましたが、「原因不明」と言われました。インフルエンザでもコロナでもない、と。

解熱剤を処方されて帰りましたが、熱は下がりませんでした。三日目の夜、母の意識が朦朧としてきて。四日目の朝、病院に運ばれました。

その日の夜、母は亡くなりました。多臓器不全だと言われました。

付き添った妻は、何ともなかったんです。同じものを食べて、同じ空気を吸って、同じ挨拶を受けたのに。なのに、母だけが……。

病院の先生は「基礎疾患が原因」と言いました。でも、それだけで説明がつくんでしょうか。

灯之村のことを調べて、他にも同じような人がいることを知りました。訪問後に発熱して、亡くなった人が。みんな高齢者で、基礎疾患があって。

これは、偶然なんでしょうか。

資料八-C ── 死亡報告集計(更新版)

死亡報告集計(更新版)

調査期間:2025年8月〜11月

※プライバシー保護のため詳細は省略

【確認された死亡報告:8件】

ケース1:男性・七八歳
訪問日
2025年9月上旬
発症
帰宅翌日
死亡
発症から3日後
死因
心不全
基礎疾患
心臓病
ケース2:女性・八二歳
訪問日
2025年9月中旬
発症
帰宅翌日
死亡
発症から5日後
死因
多臓器不全
基礎疾患
糖尿病、高血圧
ケース3:男性・七五歳
訪問日
2025年9月下旬
発症
帰宅後2日目
死亡
発症から4日後
死因
心不全
基礎疾患
心臓病
ケース4:男性・八一歳
訪問日
2025年10月上旬
発症
帰宅翌日
死亡
発症から2日後
死因
多臓器不全
基礎疾患
腎臓病、高血圧
ケース5:女性・七九歳
訪問日
2025年10月中旬
発症
帰宅後3日目
死亡
発症から6日後
死因
肺炎
基礎疾患
慢性閉塞性肺疾患
ケース6:男性・八四歳
訪問日
2025年10月下旬
発症
帰宅翌日
死亡
発症から3日後
死因
心不全
基礎疾患
心臓病、糖尿病
ケース7:女性・七七歳
訪問日
2025年11月上旬
発症
帰宅後2日目
死亡
発症から5日後
死因
敗血症
基礎疾患
関節リウマチ(免疫抑制剤使用)
ケース8:男性・七三歳
訪問日
2025年11月中旬
発症
帰宅翌日
死亡
発症から4日後
死因
多臓器不全
基礎疾患
肝硬変

【共通点】

・全員が灯之村訪問後に発熱

・全員が七〇歳以上の高齢者

・全員に基礎疾患あり

・死因はいずれも「発熱との因果関係不明」とされている

・同行者(配偶者・家族)は発熱しても軽症で回復

資料八-D ── 新聞記事
出典:○○新聞(地方紙)日付:二〇二五年一一月一八日 朝刊

灯之村訪問後の死亡、八件に 県が調査開始

「長寿村」として知られる○○県灯之村を訪問した観光客のうち、帰宅後に発熱し死亡した事例が少なくとも八件に上ることがわかった。県は因果関係の有無を調査するため、専門家チームを派遣する方針を固めた。

死亡した八名はいずれも七十歳以上で、心臓病や糖尿病などの基礎疾患があった。村訪問後一〜三日で発熱し、二〜六日後に死亡している。死因は心不全や多臓器不全などとされている。

発熱の報告は、軽症例を含めると数百件に上るとみられる。県健康福祉課は「感染症や環境要因は確認されていないが、報告数が多いため詳細な調査が必要」としている。

灯之村役場は「村内で感染症は発生していない。死亡例との因果関係も不明」とコメントした。

なお、調査チームは今週中に現地入りする予定だが、火渡り祭り以降、村への観光客は減少傾向にあるという。

資料八-E ── 行政文書

行政文書

文書名:灯之村観光客健康被害に関する専門家調査報告書

作成者:○○県健康福祉課 専門家調査チーム

日付:二〇二五年一二月一日

分類:内部資料(情報公開請求により入手)

一.調査目的

灯之村訪問後に発熱・死亡する事例が相次いでいることを受け、原因究明のための専門家調査を実施した。

二.調査チーム構成

・感染症専門医:二名

・疫学者:一名

・環境衛生専門家:一名

・民俗学者:一名(オブザーバー参加)

三.調査期間

二〇二五年一一月二〇日〜一一月二五日

四.調査結果

(一)疫学調査

・推定発熱者数:約二〇〇〜三〇〇名

・発熱率:訪問者の約一五〜二〇%

・死亡者数:八名(確認済み)

・死亡率:発熱者の約三〜四%(高齢者・基礎疾患者に限る)

(二)環境調査

・水質、空気質、土壌:異常なし

・食品衛生:問題なし

・宿泊施設:衛生基準適合

(三)感染症調査

・既知の感染症:検出されず

・未知の病原体:確認できず

・村民の健康状態:異常なし

(四)民俗学的調査(オブザーバー所見)

・村独自の「挨拶」の風習を確認

・形式は「厄渡し」に類似

・科学的因果関係は不明

五.考察

環境要因、感染症、食中毒のいずれも原因として特定できなかった。村民に健康被害がないことから、村固有の要因は否定的である。

特筆すべき点として、調査チーム五名中三名が、帰京後に発熱を経験した(三七.八〜三八.五度、三〜五日で回復)。全員が「村独自の挨拶」を受けていた。

民俗学的見地からは、この挨拶と発熱の関連を指摘する声がある。しかし、科学的には因果関係を説明できず、行政対応の根拠とすることは困難である。

六.結論

原因は特定できなかった。

七.提言

・引き続き情報収集を継続

・高齢者・基礎疾患者への注意喚起を検討

・村に対する行政指導は現時点では見送り

・本報告書の公表は慎重に検討

資料九-A ── SNS投稿アーカイブ

SNS投稿アーカイブ

𝕏 · アーカイブ
S
SONOKO_Journey@SONOKO_Journey10月15日
しばらくお休みします。
♡ 3,456🔁 892
S
SONOKO_Journey@SONOKO_Journey9月22日
退院しました。たくさんのお見舞いメッセージ、ありがとうございました。
♡ 8,923🔁 1,127
S
SONOKO_Journey@SONOKO_Journey9月15日
事故に遭いました。鎖骨骨折で入院中です。しばらく更新をお休みします。ご心配おかけして申し訳ありません。
♡ 12,847🔁 2,341
※以降、更新なし(二〇二六年一月現在)
資料九-B ── ViShareチャンネルアーカイブ
Archived

平均寿命90歳超! 長寿村・灯之村の秘密に迫る

SONOKO's Journey

⚙ HD

平均寿命90歳超! 長寿村・灯之村の秘密に迫る

タイトル:平均寿命90歳超! 長寿村・灯之村の秘密に迫る ・ 公開日:2025年8月29日 ・ 再生回数:2,847,621回(2026年1月現在)
SONOKO's Journey

💬 コメント(抜粋)

w
@worried_fan12月25日
SONOKOさん、クリスマスですね。お元気ですか?
t
@truth_seeker_二〇二五12月20日
この動画のせいで何人死んだんだ?
d
@defender_sonoko12月21日
SONOKOさんのせいじゃないだろ。村が悪い
t
@truth_seeker_二〇二五12月21日
でも宣伝したのは事実
↳ 返信 47件
p
@prayer_for_sonoko12月15日
どこにいるんだろう。無事でいてほしい
r
@regret_visitor12月10日
この動画見て灯之村に行った一人です。帰ってから一週間熱が出ました。今は回復しましたが、あの挨拶のことは今でも夢に見ます。
c
@conspiracy_theory12月5日
SONOKOは口封じされたんじゃないか?
r
@rational_mind12月6日
陰謀論乙。普通に精神的ダメージで休養してるだけでしょ
↳ 返信 23件
s
@still_watching12月1日
三ヶ月以上更新なし。もう戻ってこないのかな……
資料九-C ── ダイレクトメッセージ記録

ダイレクトメッセージ記録

📩 DM
※花村園子は一切返信していない
@visitor_sept
SONOKOさん、大丈夫ですか? 実は私も灯之村から帰って五日目なんですが、まだ熱が下がりません……。
@health_concern
友人が灯之村訪問後に入院しました。原因不明の高熱で、もう一週間経つのに回復しないそうです。何か情報があれば教えてください。
@anonymous_report
報告です。父(八一歳)が灯之村から帰った翌日に発熱し、そのまま……亡くなりました。死因は多臓器不全だそうです。
@worried_viewer
SONOKOさん、お元気ですか? 最近全然更新がないので心配しています。灯之村のこと、何かわかったことはありますか?
@truth_seeker
灯之村について調べています。何か情報があれば教えてください。あの挨拶の意味、ご存知ないですか?
@desperate_family
母が灯之村を訪れてから、ずっと体調を崩しています。もう二週間になります。何か知っていることがあれば、お願いします……。
@media_inquiry
某テレビ局のディレクターです。灯之村の件について取材させていただけないでしょうか。
@researcher_contact
大学で感染症の研究をしている者です。灯之村訪問後の発熱について、学術的な調査を行いたいと考えています。ご協力いただけないでしょうか。
@desperate_plea
SONOKOさん、お願いです。返事をください。私の祖母が灯之村から帰って一週間、ずっと熱が下がりません。何か知っていることがあれば……。
@final_message
メリークリスマス。お元気ですか。もし見ていたら、一言だけでも返事をください。みんな心配しています。
資料九-D ── インターネット掲示板アーカイブ

インターネット掲示板アーカイブ

スレッド:【長寿村】灯之村に行ったら熱が出た Part五【死者続出】
823 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 14:23:45.67 ID:abc123DE
SONOKOの動画、まだ公開されてるんだな
見て行くやつ減ったとはいえ、まだいるらしい
824 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 14:35:56.78 ID:xyz789GH
動画消せばいいのにな
でも本人が行方不明じゃ無理か
825 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 14:48:12.89 ID:qwe456IJ
行方不明って大げさだろ
SNS更新してないだけで
826 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 15:02:34.12 ID:rty789KL
>>825
いや、マジで誰も連絡取れないらしい
住所も変わってるとか
827 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 15:15:45.23 ID:uio012MN
事故のショックで引きこもってるんじゃね
あと、あの村で見たものがトラウマになってるとか
828 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 15:28:56.34 ID:pas345OP
死者八人って確定したんだっけ?
829 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 15:42:12.45 ID:dfg678QR
>>828
確認されてるのは八人
実際はもっといるかもしれん
830 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 15:55:23.56 ID:hjk901ST
県の調査チームも原因不明だったんだろ?
結局、何もわからないまま
831 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 16:08:34.67 ID:lmn234UV
>>830
調査チームも三人発熱したらしいぞ
832 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 16:21:45.78 ID:bvc567WX

調査する側も被害者かよ
833 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 16:35:56.89 ID:nhy890YZ
結局、厄渡し説が一番しっくりくるんだよな
科学的には説明できないけど
834 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 16:49:12.12 ID:mku123AB
>>833
だからそれは非科学的だって
835 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 17:02:23.23 ID:nhy890YZ
>>834
じゃあ何で村人は元気で
観光客だけ熱出るんだよ
科学的に説明してみろ
836 本当にあった怖い名無し 2025/12/15(月) 17:15:34.34 ID:mku123AB
>>835
……
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第一〇話

残 火

資料一〇-A ── 現地調査報告

現地調査報告

調査者
日時
場所

本記録集の作成にあたり、編者は灯之村を訪問した。

村の入口では、看板が私たちを迎えた。「灯之村へようこそ」。その横には、「平均寿命日本一の長寿村」という文字が誇らしげに掲げられていた。

駐車場で車を降りると、すぐに村人が近づいてきた。六十代くらいの女性だった。

彼女は両手を差し出した。

掌を上に向けて、じっと差し出す。

私は動かずに見ていた。数秒後、彼女は満足そうに手を下ろし、微笑んで去っていった。

村を歩くと、すれ違う人々が次々と同じ挨拶をしてきた。老人も、中年も、子どもも。みんな両手を差し出し、私が何もしないでいると、満足そうに手を下ろした。

役場で田中美智子に取材を申し込んだが、断られた。「取材はお受けしていません」とのことだった。

村長にも会おうとしたが、「体調不良」を理由に面会を拒否された。

診療所の医師だけが、短い取材に応じてくれた。

資料一〇-B ── インタビュー記録

インタビュー記録

対象者
収録日
場所
観光客の発熱について、ご存知ですか。
医師:……噂は聞いています。
この診療所に来院された方は。
医師:観光客の方は、ほとんど来院されません。発熱しても、地元に帰ってから病院に行くのでしょう。
村民の健康状態は?
医師:相変わらず良好です。いや、むしろ以前より良くなっています。
以前より?
医師:ここ数年、特に顕著です。高齢者の方々が、年を取るどころか、若返っているような……。
それは、観光客が増えた時期と一致しますか。
医師:(沈黙)……そういう見方もできるかもしれません。
先生は、あの挨拶についてどうお考えですか。
医師:……私は医者です。科学的な根拠のないことは、申し上げられません。
個人的な意見としては?
医師:(長い沈黙の後)……何かが、渡されているのかもしれません。何かが。
それは……。
医師:これ以上は、申し上げられません。
【インタビュー終了】
資料一〇-C ── 現地調査報告(続き)

現地調査報告(続き)

取材を終えて村を出ようとしたとき、一人の老婆が近づいてきた。

彼女は何も言わず、両手を差し出した。

皺だらけの掌を、夕日に向けるように上に向けて。

私はじっと見ていた。

老婆は微笑んだ。穏やかな、満足そうな微笑みだった。

そして、静かに手を下ろした。

「ありがとうございます」

彼女はそう言って、去っていった。

車に乗り込み、山道を下った。

バックミラーには、夕日に染まる村の姿が映っていた。

資料一〇-D ── 後日談
── ✦ ──

後日談

── ✦ ──

村を訪れた翌日、私は三十八度二分の熱を出した。

強い倦怠感が三日間続き、五日目にようやく回復した。

病院では「原因不明のウイルス性発熱」と診断された。

他の取材班メンバー四名のうち、三名が同様の症状を訴えた。

全員が三日から五日で回復した。

これが偶然なのか、そうでないのか、私には判断がつかない。

資料一〇-E ── 花村園子の現在
── ✦ ──

花村園子の現在

── ✦ ──

花村園子の消息は、現在も不明である。

動画チャンネル「SONOKO's Journey」は更新が停止したまま。

SNSアカウントも、二〇二五年十月十五日の投稿を最後に沈黙している。

関係者への取材を試みたが、誰も彼女の現在の居場所を知らなかった。

あるいは、知っていても教えてくれなかったのかもしれない。

彼女が最後に残した言葉を、ここに記しておく。

「わからないんです。何が本当で、何が妄想なのか。もう、何も信じられない」

資料一〇-F ── 追記
── ✦ ──

追記

── ✦ ──

日時:二〇二六年一月

本記録集の編集作業中、新たな情報が入った。

花村園子と思われる人物が、某県の山間部で目撃されたという。

目撃者によると、彼女は一人で山道を歩いていた。

声をかけたが、無言で去っていったという。

彼女の顔は青白く、鼻から血が流れていたらしい。

この情報の真偽は確認できていない。

資料一〇-G ── 灯之村公式ウェブサイト 更新情報

灯之村公式ウェブサイト 更新情報

最終更新:2026年1月10日
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灯之村観光協会
〒689-XXXX 鳥取県日野郡灯之村
TEL:0859-XX-XXXX
© 2026 灯之村観光協会
編者考察 ── 編者考察
── ✦ ──

編者考察

── ✦ ──

本記録集の編纂にあたり、編者は一つの疑問を抱き続けてきた。

灯之村は「長寿村」として知られる。平均寿命は男性八十九歳、女性九十二歳。九十歳以上の住民が五十人を超え、百歳以上も珍しくない。

しかし「長寿」とは何か。

どれほど長く生きようとも人は必ず死ぬ。百歳まで生きた者も最後には死ぬ。灯之村の住民たちも例外ではない。

では彼らは何を渡していたのか。

本記録集に収められた資料を読み解くと、一つの仮説が浮かび上がる。

「厄渡し」──自らの災厄を他者に移す呪術的行為。

もしこれが事実ならば、村人たちは自らの「厄」を観光客に渡していたことになる。発熱、倦怠感、そして──死。観光客の一部は発熱し、高齢者や基礎疾患を持つ者は死亡した。

だがここで矛盾が生じる。

もし「厄渡し」が当人の厄を渡す行為ならば、渡された厄によって当人が死ぬことはないはずだ。厄を渡せば、その分だけ当人は軽くなる。健康になる。長生きする。

しかし灯之村の住民たちも最終的には死んでいる。

享保年間の開村以来、どれほど多くの村人が「長寿」を全うして死んでいったことか。平均寿命が高いということはそれだけ多くの人間が九十歳、百歳まで生き、そして死んでいったということだ。

死とは厄の中の厄である。

病気は渡せても老いは渡せない。衰弱は渡せても死そのものは渡せない──そう考えていたが、ふと思う所があった。

渡せないのではなく、渡しきれないほどの厄なのではないかと。

ではその大厄はどこへ行くのか。

編者は調査の過程で奇妙な事実に気づいた。それは

※記述はここで途切れている
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第一一話

終 話

死料α ── 行政文書

行政文書

文書名:灯之村関連健康被害に係る経過報告(第七報)

作成者:○○県健康福祉課

日付:二〇二六年二月一五日

分類:内部資料(情報公開請求により入手)

一.報告件数の推移(二月一四日現在)

・灯之村訪問者からの発熱報告:累計四八七件

・訪問歴なし・接触者からの発熱報告:累計三八件(新規)

・死亡報告:累計一一件(訪問者一〇件、接触者一件)

二.新たな事態について

本報告において特記すべきは、灯之村への訪問歴がない者からの発熱報告が確認された点である。

三八件の内訳は以下の通り。

・訪問者の同居家族:二二件

・訪問者の職場同僚:八件

・訪問者の友人・知人:五件

・接触経路不明:三件

いずれも灯之村訪問者との接触後、一〜五日で発症している。症状は訪問者の発熱報告と同一(三七.五〜三八.五度の発熱、強い倦怠感、三〜七日で軽快)。

三.検討事項

本件が感染症であれば、接触者への拡大は想定される事態である。しかしながら、これまでの検査で病原体は特定されておらず、感染症として扱うことには疑義がある。

一方、「非感染性の何か」が人から人へ伝播するという事態は、医学的に説明が困難である。

四.当面の対応

・情報収集の継続

・接触者の追跡調査

・本報告書の取り扱いは厳重注意とする

死料β ── 行政文書

行政文書

文書名:広域健康被害に関する緊急対策会議 議事録

作成者:○○県健康福祉課

日付:二〇二六年二月二二日

分類:内部資料(情報公開請求により入手)

【出席者】

・県健康福祉課長

・県感染症対策室長

・○○保健所長

・△△保健所長

・□□大学医学部教授(感染症専門)

【議事】

(課長)本日は緊急招集にご参加いただきありがとうございます。灯之村関連の発熱報告が、村訪問者以外にも広がっている件について協議したいと思います。

(感染症対策室長)現状を報告します。二月二十日現在、県内での発熱報告は約三百件。うち、灯之村訪問歴なしが約八十件です。訪問歴なしの患者のうち、九割以上が「訪問者との接触歴あり」と回答しています。

(□□大学教授)検査結果はいかがでしょうか。

(感染症対策室長)既知の感染症は全て陰性です。ウイルス分離も試みましたが、病原体の特定には至っていません。

(○○保健所長)私どもの調査でも同様です。環境要因、食中毒、化学物質への曝露、いずれも否定的です。

(△△保健所長)一点、気になることがあります。発熱患者の分布を地図上にプロットしたところ、灯之村を中心に同心円状に広がっていることがわかりました。

(課長)同心円状?

(△△保健所長)はい。最初は村を訪問した人が各地に散らばり、その人を中心にまた小さな円が広がる。感染症というより、まるで波紋のような広がり方です。

(□□大学教授)感染症としては極めて異例のパターンですね。通常、感染症は人口密集地で爆発的に広がりますが、これは違う。

(感染症対策室長)接触感染の一種と考えることはできないでしょうか。

(□□大学教授)接触感染であれば、病原体が検出されるはずです。それがない以上、既存の感染症モデルでは説明できません。

(○○保健所長)では、何が広がっているのでしょうか。

(□□大学教授)……わかりません。

(沈黙)

(課長)……本会議の内容は、当面非公開とします。議事録の取り扱いには十分ご注意ください。

死料γ ── 行政文書

行政文書

文書名:灯之村関連健康被害に係る経過報告(第十二報)

作成者:○○県健康福祉課

日付:二〇二六年三月一日

分類:内部資料(情報公開請求により入手)

一.報告件数の推移(二月二八日現在)

・灯之村訪問者からの発熱報告:累計五二三件

・接触者(一次)からの発熱報告:累計一八七件

・接触者(二次)からの発熱報告:累計三一件(新規)

・死亡報告:累計一八件(訪問者一二件、一次接触者五件、二次接触者一件)

二.二次接触者について

「二次接触者」とは、灯之村訪問者と直接の接触歴がなく、一次接触者(訪問者と接触した者)との接触により発症したと推定される者を指す。

三一件の内訳は以下の通り。

・一次接触者の同居家族:一八件

・一次接触者の職場同僚:七件

・一次接触者の友人・知人:四件

・医療従事者(一次接触者を診察):二件

三.重大事案

二次接触者から初の死亡報告があった。

・患者:六八歳女性、△△市在住

・基礎疾患:糖尿病、高血圧

・経緯:娘(四二歳)が灯之村を訪問し発熱。看病中に本人も発症。発症から六日目に死亡。

・死因:多臓器不全

・備考:本人は灯之村を訪問していない

四.考察

「何か」が訪問者から接触者へ、さらに二次接触者へと伝播していることは、もはや否定できない。しかし、その「何か」の正体は依然として不明である。感染症対策の観点からは、接触者の隔離が検討されるべきである。しかし、感染症と断定できない状況で強制的な隔離措置を講じることは、法的にも倫理的にも困難である。

五. 県外への波及

隣接する△△県、□□県から、同様の発熱報告が寄せられ始めている。いずれも○○県在住者との接触歴がある。

死料δ ── 行政文書

行政文書

文書名:関係省庁連絡会議 議事概要

作成者:厚生労働省健康局

日付:二〇二六年三月八日

分類:内部資料(情報公開請求により入手。一部黒塗り)

【出席者】

・厚生労働省健康局長

・厚生労働省感染症対策課長

・○○県健康福祉部長

・△△県健康福祉課長

・□□県健康福祉課長

・国立感染症研究所センター長

・【黒塗り】

【議事概要】

(健康局長)本日は○○県灯之村を起点とする原因不明の発熱報告について、関係者にお集まりいただきました。まず、現状の報告をお願いします。

(○○県)三月七日現在、県内での発熱報告は累計約八百件、死亡報告は二十三件です。隣接県への波及も確認されています。

(△△県)当県では約五十件の報告があります。いずれも○○県在住者との接触歴があります。

(□□県)当県でも約三十件です。同様に接触歴があります。

(感染症研究所)検体の分析結果を報告します。ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、いずれも検出されませんでした。毒素、化学物質も陰性です。原因物質は特定できていません。

(感染症対策課長)感染症でないものが、感染症のように広がっている。これをどう理解すればよいのでしょうか。

(感染症研究所)……科学的には説明できません。

(【黒塗り】)発言してもよろしいでしょうか。

(健康局長)どうぞ。

(【黒塗り】)【以下、約二百字分が黒塗り】

(健康局長)……それは、科学的な対策会議で議論すべき内容でしょうか。

(【黒塗り】)【約百字分が黒塗り】……少なくとも、検討の余地はあるかと。

(長い沈黙)

(健康局長)……本件は、引き続き情報収集を行いつつ、慎重に対応することとします。現時点では、特定の感染症の流行とは認定しません。

(○○県)注意喚起は行わないのですか。

(健康局長)原因不明の状態で注意喚起を行えば、社会的混乱を招きます。【黒塗り】との関連付けは、なおさら避けるべきです。

(議事終了)

死料ε ── 行政文書

行政文書

文書名:灯之村関連健康被害に係る経過報告(第二十報)

作成者:○○県健康福祉課

日付:二〇二六年三月二〇日

分類:内部資料(情報公開請求により入手)

一.報告件数の推移(三月一九日現在)

【○○県】

・訪問者からの発熱報告:累計五八九件

・一次接触者からの発熱報告:累計四一二件

・二次接触者からの発熱報告:累計一五六件

・三次接触者からの発熱報告:累計三四件(新規)

・死亡報告:累計三一件

【県外】

・△△県:累計一二七件(死亡四件)

・□□県:累計八九件(死亡二件)

・◇◇県:累計四三件(死亡一件)

・東京都:累計二八件(死亡〇件)

・その他一一府県:累計六七件(死亡三件)

【全国合計】

・発熱報告:累計一,五四五件

・死亡報告:累計四一件

二.三次接触者について

「三次接触者」とは、二次接触者との接触により発症したと推定される者を指す。

三四件の発生は、伝播の連鎖が三段階目に達したことを意味する。このペースで拡大が続けば、四次、五次と連鎖は続き、やがて追跡不能となる。

三.医療機関における院内発症

複数の医療機関において、発熱患者を診察・看護した医療従事者が発症する事例が報告されている。

・○○県内:七医療機関で計二三名

・△△県内:三医療機関で計八名

・□□県内:二医療機関で計五名

これにより、一部の医療機関では発熱患者の受け入れを制限する動きが出ている。

四.社会的影響

・灯之村への観光客:ほぼゼロ

・○○県への観光客:前年同月比六七%減

・SNS上での風評:拡大中

・一部報道機関による取材:対応中

五.今後の見通し

現時点で拡大を止める有効な手段は見出せていない。

国は依然として「感染症の流行」とは認定しておらず、強制力を伴う措置は講じられていない。

このまま推移すれば、今後数週間で報告件数は数千件規模に達する可能性がある。

死料ζ ── 行政文書

行政文書

文書名:灯之村関連事案 週報(第三号)

作成者:○○県健康福祉課

日付:二〇二六年四月一五日

分類:内部資料

一.全国の状況(四月一四日現在)

・発熱報告:累計八,二三四件(前週比+二,一五六件)

・死亡報告:累計八七件(前週比+一四件)

・報告のあった都道府県:三八都道府県

二.追跡状況

接触経路の追跡が事実上不可能になりつつある。五次以上の接触者からの発症が確認されているが、正確な接触段階を特定できない事例が大半を占める。

「誰から伝播したかわからない」発症者が増加しており、もはや灯之村を起点とする連鎖の追跡は困難である。

三.灯之村の状況

村民からの発熱報告:〇件

村民からの死亡報告:〇件

村民の健康状態は依然として良好である。この事実をどう解釈すべきか、対策本部内でも議論が分かれている。

四.本部長コメント

「原因が特定できない以上、対策の打ちようがない。我々にできるのは、状況を見守り、記録することだけだ」

死料η ── 行政文書

行政文書

文書名:灯之村関連事案 最終報告

作成者:○○県健康福祉課

日付:二〇二六年五月三一日

分類:公開資料

一.事案の概要

令和七年八月下旬より、○○県灯之村を訪問した者から原因不明の発熱報告が相次いだ。その後、訪問者との接触者、さらにその接触者へと発熱報告は拡大し、令和八年五月末現在、全国で累計約一万五千件の発熱報告、百二十三件の死亡報告が確認されている。

二.原因

特定されていない。

各種検査において、感染症、環境要因、中毒等の既知の原因は否定された。「何か」が人から人へ伝播していることは状況証拠から推認されるが、その正体は不明である。

三.灯之村の風習との関連

灯之村には来訪者に対して両手を差し出す独自の挨拶の風習がある。この挨拶と発熱報告の関連を指摘する声があるが、科学的な因果関係は証明されていない。

なお、灯之村村民からの発熱報告は、本事案を通じて一件も確認されていない。

四.対策本部の解散

発熱報告は令和八年四月下旬をピークに減少傾向に転じ、五月中旬以降は新規報告が大幅に減少した。これを受け、対策本部は五月三十一日をもって解散する。

なお、減少の理由は不明である。

五.結語

本事案は、原因不明のまま収束を迎えることとなった。

今後、同様の事態が発生した場合に備え、本報告書を記録として残す。

以上

死料θ ── 雑誌記事(インタビュー)

雑誌記事(インタビュー)

特別インタビュー
出典:月刊「幽々奇談」二〇二六年七月号
見出し:「呪いとは何か──灯之村事件に寄せて」
インタビュー:遠国勝彦(作家)
聞き手:編集部
灯之村事件について、先生のご見解を伺いたいのですが。
遠国:見解ですか。私は小説家ですよ。科学者でも医者でもない。見解などと大層なものはありません。
しかし、先生は長年「呪い」や「怪異」をテーマに執筆されてきました。今回の事件についても、何かお考えがあるのではないかと。
遠国:なるほど。では、小説家として、物語を語る者として、少しお話ししましょうか。
お願いします。
遠国:まず確認しておきたい。あなたは「呪い」が存在すると思いますか?
……科学的には存在しないと思います。
遠国:科学的には、ね。では、私の考えを述べましょう。呪いは存在します。
存在する、と。
遠国:ええ。ただし、超自然的なものではない。霊だの怨念だのが空中を飛んで人に取り憑く、などということはありません。そんなものは存在しない。呪いとは、「認識」の問題なんですよ。
認識、ですか。
遠国:人間の脳が作り出すものです。外部から飛んでくるものではない。あなた自身の内側から湧き出るものです。認識し、受容した瞬間から、呪いは始まる。
しかし、灯之村の事件では、実際に発熱者や死亡者が出ています。
遠国:ええ、出ています。それが認識の恐ろしいところなんですよ。脳が「何かを渡された」と認識すれば、身体はそれに応答する。これは私の思いつきではありません。医学的に実証されている現象です。
具体的には?
遠国:ノセボ効果という言葉をご存知ですか。プラセボの逆で、「害がある」と信じることで実際に害が生じる現象です。二〇〇七年にファブリツィオ・ベネデッティらがまとめた総説論文があります。『ノセボ効果とその神経生物学的メカニズム』というものでしてね。被験者に「この薬には頭痛を引き起こす副作用がある」と説明して偽薬を投与すると、実際に頭痛が発生する。しかも、脳内では痛みに関連する神経伝達物質が実際に増加しているんです。思い込みではなく、身体が本当に反応している。
それは……。
遠国:さらに興味深い研究があります。一九四二年、ハーバード大学の生理学者ウォルター・キャノンが発表した論文です。「ブードゥー・デス」という題名でね。
呪いによる死、ですか。
遠国:ええ。キャノンは、オーストラリアの先住民やアフリカ、南米の部族社会で報告された「呪いによる死」の事例を収集し、分析しました。呪術師に「お前は死ぬ」と宣告された人間が、実際に数日のうちに死亡する。外傷も毒物もない。しかし死ぬ。キャノンはこれを迷信として片付けず、科学的に説明しようとしました。
説明できたのですか。
遠国:彼の仮説は「極度の恐怖による交感神経の持続的興奮」です。恐怖が続くと、アドレナリンが過剰分泌され、血管が収縮し、血圧が急上昇する。それが長時間続けば、心臓や腎臓に負荷がかかり、最終的には多臓器不全で死に至る。現代医学では「心因性死」や「ストレス心筋症」として知られる現象ですね。日本では「たこつぼ型心筋症」とも呼ばれます。
つまり、呪いで人が死ぬことは、医学的にあり得ると。
遠国:あり得るどころか、記録されています。ただし、繰り返しますが、超自然的な力が働いているわけではない。すべては脳と身体の相互作用です。「自分は呪われた」と脳が判断すれば、身体はその判断に従って死に向かう。
……。
遠国:二〇〇九年のクリフトン・ミーダーの論文も紹介しましょうか。ある末期癌患者の事例です。医師から「あなたの癌は全身に転移している、余命は数ヶ月だ」と告げられた患者が、その通りに数ヶ月で亡くなった。ところが死後の解剖で、癌はほとんど進行しておらず、死因として説明がつかなかった。ミーダーはこれを「ノセボ効果による死」として報告しています。医師の宣告が、患者を殺したのです。
医師の言葉が呪いになったと?
遠国:そういうことです。呪いに必要なのは、呪術師でも霊でもない。「権威ある言葉」と「受け手の信頼」があれば十分なんです。灯之村の場合は、「古くからの風習」という権威があり、「わざわざ両手を差し出す」という儀式的な行為があった。それで十分なんですよ。
では、あの「挨拶」には何の実体もなかったと?
遠国:実体? 実体がなくても呪いは機能します。むしろ、実体がないからこそ機能する。村人たちが本当に「厄」を渡していたかどうかは、どうでもいいことなんです。重要なのは、受け手が「何かを渡された」と認識するかどうか。認識さえすれば、脳は勝手に物語を紡ぎ、身体はその物語に従う。
……。
遠国:さらに言えば、村人たち自身が「厄を渡している」と信じていたかどうかすら、実はどうでもいい。形式があればいいんです。儀式があればいい。「何か意味ありげなこと」が行われれば、受け手の脳は勝手に意味を見出す。これは人間の認知の特性です。我々の脳は、パターンを見出し、因果関係を推測するようにできている。雲の形に顔を見出すように、無関係な事象に因果関係を見出す。
しかし、この事件のことを知って、呪いを信じた人だけが発熱したわけではないのでは。「呪いなど馬鹿馬鹿しい」と思っていた人も発熱しています。
遠国:いい質問です。ここが呪いの厄介なところなんですよ。意識的に信じる必要はないんです。重要なのは、「可能性として認識したかどうか」です。
可能性として?
遠国:ええ。「馬鹿馬鹿しい」と思うためには、まず「そういう話がある」と認識する必要があるでしょう? 否定するためには、まず命題を理解しなければならない。「灯之村には呪いがある」という命題を理解した時点で、あなたの脳にはその命題が刻み込まれる。否定しようが肯定しようが、脳は一度認識した情報を完全に消去することはできないんです。
……。
遠国:心理学では「皮肉過程理論」と呼ばれています。ダニエル・ウェグナーの研究ですね。「シロクマのことを考えるな」と言われると、逆にシロクマのことが頭から離れなくなる。「呪いなど馬鹿馬鹿しい」と思おうとすればするほど、呪いのことを考えてしまう。そして、考えれば考えるほど、脳はその情報に重みづけをする。
つまり、知ってしまった時点で……。
遠国:もう遅いんです。たとえ理性の大半が否定していても、脳のどこかに「もしかしたら」という可能性が残る。その「もしかしたら」が種なんです。私はそれを「ノロイの種」と呼んでいます。
種、ですか。
遠国:ええ。いったん種が蒔かれると、それは脳の中で勝手に芽を出し、根を張り、育っていく。水をやる必要はありません。あなたが「もしかしたら」と思うたびに、種は少しずつ大きくなる。
怖い話ですね。
遠国:怖いですか? でも、これは誰の脳でも起こることですよ。あなただって例外ではない。
私も……?
遠国:この事件のことを取材している。記事を書いている。資料を読み、証言を聞いている。そうやって「灯之村の呪い」について知れば知るほど、あなたの脳にも種は蒔かれていく。
でも、私は灯之村には行っていませんし、発熱者との接触もありません。
遠国:関係ありません。物理的な接触は必要ないんです。知識として知る。情報として受け取る。それだけで種は蒔かれる。
では、この記事を読んだ読者にも……?
遠国:そうです。この記事を読んだ人間にも、種は蒔かれるでしょう。あなたが書いた文章を通じて、私の言葉を通じて。
それは……。
遠国:そして、ここからが重要なのですが。
はい。
遠国:たとえ呪いの根源がでまかせであっても、同じことなんですよ。
でまかせ?
遠国:ええ。灯之村が実在するかどうか。「厄渡し」の風習が本当にあったかどうか。発熱者や死亡者が実際にいたかどうか。それらがすべて創作、フィクション、作り話だったとしても呪いは機能する。そうですね、例えばこの話が実のところすべて創作で、どこぞの小説投稿サイトに書かれたものであったとしても、です。
……なぜですか。
遠国:脳は情報のソースを区別しないからです。ニュースで見た映像も小説で読んだ描写も、友人から聞いた噂話も、脳にとっては等しく「情報」なんですよ。もちろん意識のレベルでは区別できます。「これはフィクションだ」「これは作り話だ」と理解できる。しかし無意識のレベルではその区別は曖昧になる。
無意識のレベルで?
遠国:ええ。ホラー映画を観て心臓がドキドキするでしょう? あれはフィクションだと分かっていても、身体は反応する。小説を読んで涙を流すでしょう? 作り話だと分かっていても、感情は動く。脳は、フィクションに対しても、現実と同じように反応するんです。これも神経科学で実証されています。脳画像研究によれば、物語を読んでいるときと実際に体験しているときで、活性化する脳領域はかなり重なっている。
つまり……。
遠国:つまりこの記事がすべて創作だったとしても、あなたの脳には「灯之村の呪い」という情報が刻み込まれている。「厄渡し」という概念が、「挨拶を受けると発熱する」というパターンが、記憶されている。そして一度記憶された情報は完全には消えない。
……。
遠国:さらに言えば、「これはフィクションだ」と知っていることが、むしろ油断を生むこともある。
油断?
遠国:「作り話だから大丈夫」と意識的に思っている人ほど、無意識の警戒が緩む。すると、情報が深層に浸透しやすくなる。小説や映画が人の心に残るのは、そういう仕組みです。「どうせフィクションだ」と思っているからこそ、防御なく受け入れてしまう。
では、私たちはどうすれば……。
遠国:どうもしようがありませんよ。この記事を最後まで読んだ人間の脳には、もう種が蒔かれています。「灯之村には呪いがあるかもしれない」「自分も影響を受けるかもしれない」──そう思った瞬間に、種は蒔かれた。たとえこの記事がすべて創作だと分かっていても、たとえ灯之村という村が実在しないと分かっていても、関係ない。
……。
遠国:頭の片隅で「でも、もしかしたら」と思った時点で、もう遅いんです。「世界のどこかには、本当にこういう呪いがあるのかもしれない」──そう思ってしまったなら、種は芽を出す準備を始めている。
……先生、それはこの記事を読んでいる人たちを脅しているのですか?
遠国:脅し? いいえ。私は事実を述べているだけです。呪いとはそういうものだ、という事実を。
しかし、先生のお話が正しいなら、この記事を公開すること自体が、読者に呪いをかけることになるのでは。
遠国:(少し笑って)面白いことを言いますね。では、こう考えてみてください。私が今この場で語っていることも、一種の「儀式」なのかもしれない。雑誌という媒体を通じて、活字という形式を通じて、読者の脳に何かを「渡している」のかもしれない。灯之村の村人たちがしていたことと、本質的には同じことを。
……。
遠国:もっとも、私が「渡している」のは厄ではなく、知識ですがね。呪いとは何か、という知識を。ただ、その知識自体が呪いの種になり得る、というのは皮肉なことです。
……。
遠国:さて、そろそろ時間ですね。最後に一つだけ、読者の皆さんにお伝えしておきましょう。
何でしょうか。
遠国:この記事を読み終わったら、体温計を手に取らないことです。
なぜですか?
遠国:測れば、気になる数字が出るかもしれない。人間の体温は一日の中で変動しますからね。運動後、食事後、夕方、入浴後……三十七度台になることは珍しくない。でも、この記事を読んだ直後にその数字を見れば、あなたの脳は余計なことを考え始めるでしょう。「もしかして」と。
……。
遠国:そうなれば、種は芽を出してしまいますから。
……もっとも、私がこう言ったことで、あなたは逆に測りたくなっているかもしれませんね。「測るな」と言われると測りたくなる。それも人間の認知の特性です。皮肉過程理論の実例ですね。
……先生、最後に一つだけ。先生ご自身は、呪いを信じていらっしゃるのですか?
遠国:(長い沈黙の後)私は物語を書く人間です。呪いについて書き、怪異について書き、人の死について書いてきた。私の脳には、数え切れないほどの「種」が蒔かれていますよ。
それでも、発熱したことは?
遠国:さあ、どうでしょうね。ただ、私はここ最近、一つだけ心がけていることがあります。
何ですか。
遠国:熱を測らない様にしています。あなたもそうするといい。念のため、ね。
(了)
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